因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2016年8月号

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所報INNOSHIMA 2016.8月号

平成28年8月

会議所の動き

第23期第7回通常総会開催事業報告・決算を承認

 6月19日、20日に第23期第7回通常議員総会並びに議員・参与視察研修会を石川県加賀市において開催しました。
 出席者は26名、委任状が37名で総会は有効成立し、第1号議案、平成27年度因島商工会議所事業報告及び収支決算承認について、第2号議案、平成27年度因島中小企業相談所収支決算承認について、第3号議案、平成27年度その他特別会計収支決算承認について審議が行われ、異議なく承認されました。
 視察研修では、個人収集の展示から始まり、現在日本一の展示数を誇る日本自動車博物館や忍者寺というコンセプトで観光客を集める妙立寺、新鮮な魚介を取り扱う商店が多く連なる近江町市場等の視察を行いました。
■総括的概要 
 国内情勢としては、TPPが参加12か国で大筋合意し実施されれば、環太平洋を中心に国際的な流通が促進されることから、経済の更なる成長に繋がることを期待します。又年初から急激な円高・株安が進行しその為日銀はマイナス金利を実施し、消費・投資を刺激しましたが効果は思う様に進展せず、依然として先行き不透明な状況が続いています。
 当地域では今年度は尾道水道が日本遺産の認定を受け、その流れを受け観光客が増加しました。併せてサイクリング・ウオーキング客も増加し、中でも最近特に外国人客が目に付くようになりました。2020年には東京オリンピックで4,000万人の外国人の来日が予想されています。この流れをしまなみ海道周辺に呼び込む為、観光には力を入れてきましたが、今後も来島者が立ち寄り・消費していただける環境づくりが急務となっています。
 商業対策では今年度も大型商業施設・消費の島外流出対策として「因島ふるさと商品券」事業を引き続き実施し地元商店での消費アップに繋がるよう支援しました。又8月には政府主催のプレミアム付商品券を当因島地域分として1億3,000万円分発行し消費の喚起に努めました。
 工業対策では基幹産業である造船が落ち着きを見せていて当面先行きの仕事量は確保していますが、コスト面では厳しい状況もあります。又進学率のアップと少子化により若者の地元造船関連への就職率が非常に低調なため例年実施している学生向けの企業見学ツアーは効果を検証する為一度見送り今後の課題としました。こうした状況下依然として人材不足は続いており、今でも外国人労働者に頼る状況は続いています。人材育成支援として因島技術センターへの支援並びに企業合同説明会は例年通り実施しました。
 観光対策では今年度も「はっさくん」がゆるキャラグランプリ2015にエントリーし前年に続き県内1位に輝き、商工業者の方々からキャラクターグッズが更に商品化されています。又本年度より進水式観覧ツアーを実施しました。初回は非常に好評を博したこともあり今後恒例化してゆく計画です。又今治市・尾道市とで村上三家(能島・来島・因島)の村上海賊としての日本遺産認定申請をしていますが当所も積極的に推進し認定を期待しています。
 その他島内活性化目的の地方創生部会では当所としての計画を取りまとめ尾道市に提出しました。今後は尾道市と協力して取組み計画実現に向けて努力いたします。又主要業務である小規模事業者への巡回・窓口指導は従前にも増して行い、頼れる商工会議所を目指し、平成27年度事業を実施しました。

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常議員会

 7月28日(木)、15時より第23期第21回常議員会が開催されました。出席者は20名で、第1号議案「第24期議員選挙について」ということで、選挙資格や届出方法などについて説明が行われました。その後、尾道市への意見・要望について、各常任委員会で審議した内容について協議を行いました。今後、因島選出の尾道市議会議員と要望について意見交換を行い、年内に、正式に尾道市への意見・要望として提出されます。その他報告事項としては、村井弘明議員の中国経済産業局長表彰についてや議員参与視察研修会収支明細について報告が行われました。

当所23期議員任期本年10月31日満了

 平成25年10月に選任された、当所23期議員の3カ年の任期が本年10月31日で満期になります。
 新議員の選任は、9月1日の選挙人名簿の調整に始まり、常議員会での3号議員の選任、選挙人名簿の縦覧期間の公告、部会での2号議員の選任、最後の1号議員の選挙により10月下旬頃には 終了する予定です。選挙日程等を記載した「議員選挙選任のしおり」を同封しますので、ご高覧いただきますようお願いいたします。
 なお、1号議員の立候補資格及び2号議員被選任権は、会費2万円以上完納者に限られます。
《注》1号議員…商工会議所の会員と特定商工業者が、会員の中から選挙する議員 2号議員…部会が部会員の中から選任する議員 3号議員…会頭が常議員の同意を得て、会員のうちから選任する議員

日本遺産「村上海賊」認定記念研修会を開催

 6月3日(金)、17時30分よりホテルいんのしまにおいて、日本遺産「村上海賊」認定記念研修会を開催しました。これは4月25日に能島、来島、因島の村上三家が日本遺産に認定されたことから、日本遺産と村上海賊(水軍)について理解を深め地域振興に最大限活用するために、(仮称)村上海賊因島推進協議会が主催となり実施しました。尾道市、今治市、上島町の行政・団体を来賓としてお招きしたほか、地元からは各地の区長会や文化財協会など合わせて105名が参加しました。最初に村上祐司会長から開会の挨拶を行い、その後、研修会として尾道市文化振興課主任で学芸員の西井亨氏を講師としてお迎えして、認定された場所や資料等についてお話をいただきました。その後、平谷尾道市長、管良二今治市長の祝辞を頂き、意見交換と交流を図るため懇親会が行われました。

村上海賊因島振興協議会第1回協議会開催

 6月30日木曜日、14時30分より因島商工会議所2階大会議室において、村上海賊因島振興協議会第1回協議会が開催されました。この協議会は、日本遺産「日本最大の海賊の本拠地:―よみがえる村上海賊“MurakamiKAIZOKU”―」を構成する資源を活用し、魅力ある因島づくりに取り組み、地域経済の振興を図るため、関係団体等の連絡調整及び支援を行うことで、各団体から17名が出席しました。第1号議案「協議会の名称について」、第2号議案「規約(案)の承認について」、第3号議案「役員の選任について」、第4号「事業計画(案)及び収支予算(案)の承認について」ということで、各議案について協議が行われ異議なく承認されました。尾道市文化振興課の西井亨氏をアドバイザーとして委嘱し、行政の取り組み等についてお話をいただきました。

新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

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熊本地震の被災者の方のために
たくさん募金していただきありがとうございました

■一色商店・おかべ金物店・越智おこのみ店・㈲倉下商店・興文館書店・サイトウ洋品店・珠里庵・㈱松愛堂・ナカヰ商店・はなきく・日立因島生協フレニール
びんごや呉服店・びんごや洋装店・HAIR BOX・美容室ヴェリィ・村井石油㈱・吉徳屋の各個店のお客さま¥35,796
■菓子処中島のお客さま¥4,912
■HEARTS hairのお客さま¥16,427
■㈱ミチフクのお客さま¥5,425
■ヘアーサロンリーフレットのお客さま¥1,998
■坂井文具店のお客さま¥5,724
■(有)プランニングオカノのお客さま¥1,720
■Cafe terrace 菜のはなのお客さま¥9,689
■(有)マルナカ商店のお客さま¥8,432

会員インタビュー61

うどん・そばは全て当店自家製オリジナルです

居・どん家いしみ
石見 好成 氏

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仕事内容について教えてください

 平成5年8月に手打ちうどん・そばの店をはじめて今年で23年目になります。うどん・そばは全て当店自家製オリジナルです。開業当初は、重井町小田浦でカウンターのみのうどん屋を始めました。パチンコ屋が近くにあったのでそのお客さんが多く、家族連れのお客さんは少なかったです。平成16年に土生へ店舗を移し、家族連れのお客さんも来店しやすいように、座敷やテーブル席を増やしました。もともと土生出身で、店舗移転を検討していたときに空き地があり、自宅兼店舗を新築しました。定休日は水曜日で、出前は夜9時まで承ります。

このお仕事で心掛けていることは?

 ご注文いただいてから、お客さんをお待たせしないよう早く出すことを心掛けています。麺は茹でたて、天ぷらなども揚げたてを、おいしいものをおいしいうちに食べていただきたいと思っています。お昼時の忙しい時間帯でも、出前の注文が入ったら上手く時間配分して持って行きます。1人では出前は不可能ですが、夫婦2人で協力しあってがんばっています。出前は土生町長崎から総合支所周辺まで承ります。日替わり定食は、お客さんにお店に来てもらうために始めたサービスなので出前はしていません。今の季節だと、メニューにない冷やし梅おろしうどんやキムチうどんなど、日替わりでしか食べれないうどんを提供しています。一人ひとりに感想を聞く時間がないこともありますが、食べ終わったお皿を見ればわかりますね。お皿が綺麗だったら、おいしかったというサインです。

大変なことはありますか?

 自家製麺なので毎日麺を打っています。定休日も仕込みや買出しがあり1日何もしなくていい休みはありません。定休日でないとできない仕込みや掃除もたくさんあるので、買出しのついでに用事を済ませたりしています。うどんは経験と知識が必要で、23年やっていても毎日同じようにはいかないところが難しくもありおもしろいところでもあります。麺を熟成させて寝かせるのは時間が掛かり、気温や湿度がすごく関係してくるので、季節によって水を入れる量がすごく変わります。今日打ったうどんは明日のうどんではないし、昨日のうどんは今日のうどんとは違います。

ご自身について教えて下さい

 土生町出身、高校卒業後は島内で造船関係の仕事に就きました。造船不況で脱サラし、最初は居酒屋を始めようと考えていました。福山の居酒屋で働いた後、縁あって広島のうどん屋で数年働くことになりました。そこで手打ち麺の技術を学んで、うどん・そばの店を始めようと決めました。島内の製麺所で使ってない機械を譲っていただき、開業に至りました。23年経っても手打ちうどんは難しいです。

因島について…

 もうちょっと人口が増えてくれたらいいのですが。自分が小学生の頃が造船活況のピークで、学校の行き帰りも人がすれ違うのが難しいぐらい人で溢れていました。今は登下校の時間もまばらで寂しくなりましたが、自然がいっぱいあってのんびりしていてほっとする場所です。

今後の抱負は?

 夫婦仲良く、変わらずおいしいものをお客様に提供できればと思います。最近、土生町内に新しく飲食店ができて賑やかにはなりますが、ライバルにもなるので飲食店としては厳しくなってきますね。お客様の選択肢が広がるのはいいことだと思います。自分達のスタンスは曲げずにうどん・そばを専門にしていることをもっと前面に出して、今までやってきたことをこれからもやっていきます。下手に意識過剰にせず、自分達の得意な分野はもっと伸ばしていかないといけないですね。

因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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