因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2015年8月号

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所報INNOSHIMA 2015.8月号

平成27年8月

会議所の動き

第23期第5回通常総会開催 事業報告・決算を承認

 6月22日、23日に第23期第5回通常議員総会並びに議員・参与視察研修会を開催しました。
 出席者は20名、委任状が35名で総会は有効成立し、第1号議案、平成26年度因島商工会議所事業報告及び収支決算承認について、第2号議案、平成26年度因島中小企業相談所収支決算承認について、第3号議案、平成26年度その他特別会計収支決算承認について審議が行われ、異議なく承認されました。
 視察研修では、明石市の魚市場を視察し、朝市の観光資源化に向けた取り組みや、明石の魚や皇室献上の海苔のブランド化などのまちおこし事業について明石市及び漁協の職員の方から説明を受けました。その後、魚の棚商店街の鮮魚販売等でにぎわう様子や、魚の駅などの視察を行いました。
■総括的概要 
 国内情勢は、アベノミクスにより円安が進み、特に株式市場は活況を呈した。また、シェールガス及び国際情勢の影響から一時大幅に原油価格が下がり円安デメリットを軽減させたが、影響は限定的で、需給バランスと円安により多くの商品・原材料が値上がりする中、4月からの消費増税も重なり、今後の更なる消費増税を含め、多くの中小企業はアベノミクスの効果を実感する間も無く、先行きの不透明感が増している。
 当地域では、しまなみ海道が国内外からサイクリング、ウォーキングスポットとして年々知名度を上げていく中、9月に国内最大の国際サイクリングイベント「サイクリングしまなみ」が開催され、3月に山陽・山陰を結ぶ中国自動車横断道「中国やまなみ街道」が開通する等、今後、交流人口がかなり増加すると期待され、その受け皿対策を早急に進めていくことが課題となっている。

商業対策では、人口減、大型商業施設の影響、消費の島外流出で苦慮する地元商店の活性化対策として地域共通商品券である「因島水軍ふる里商品券」事業を昨年より引き続き実施し、地元商店での消費増加につながるよう支援を行った。

工業対策では、基幹産業である造船業の「2014年問題」は急激な円安による競争力の回復、国際条約発効による駆け込み需要等により解消され、当面の仕事量は確保された。しかしながら、団塊の世代の大量退職等により熟練工が減少しており、各企業とも早いうちから若年層の雇用と育成を行っているが、若者の製造業離れにより人材確保が難しい状況であり、外国人労働者に頼らざるを得ない状況である。当所としては人材育成支援として因島技術センターへの支援を実施、また、人材確保支援のため、企業合同説明会や学生向けの企業見学ツアーを実施した。

観光対策では、5月に因島イメージキャラクター「はっさくん」がデビューし、「ゆるキャラグランプリ2014」において県内1位の支持を受け、PRに活躍している。合わせて、島内外の事業者からキャラクターグッズが商品化されており、地元特産品を含め展開が期待されている。また、因島の歴史と文化である村上水軍が小説の題材にされた他、「いんのしま水軍まつり」が、広島県・愛媛県の合同で開催された瀬戸内しま博覧会「瀬戸内しまのわ2014」の夏のメインイベントとして開催されるなど脚光を浴び、今後、この流れが途切れないよう努めていく。

その他、中小企業支援と地域活性化のため、ホームページやフェイスブック等による情報発信の強化を行った。また、政府の重点施策である地方創生に対し因島創生部会を立ち上げ、地域の活性化に取り組んだ。
 主要業務である小規模事業者への巡回・窓口指導を徹底して行い、特に金融指導として、小規模事業者経営改善資金融資制度の実績は高く評価された。

第23期第14回常議員会

 7月29日(水)、15時から第23期第14回常議員会を開催しました。出席者は17名で、尾道市への要望について、各常任委員会で審議した内容について協議を行いました。観光運輸委員会からは①国立公園因島公園の充実、②家老渡~日立西門への離合場所の設置、③サイクリングロードの整備・充実について、経済委員会からは①因島~生名島間の架橋推進、②利子補給制度の補給率アップ、③人口減の防止策、④教育環境の向上、整備について、総務委員会からは①因島技術センターの活用について、②海上技術安全研究所の誘致に向けた取り組みについて、商業委員会からは①因島大橋の通行料金の無料化、地域開発委員会からは①公衆トイレの整備、②閉校施設等の早期有効活用について、工業委員会からは①家老渡~日立西門への離合場所の設置、②サイクリングロードの整備(危険地区の整備)、③通行料金の割引について、④外国人技能研修(因島技術センターの拡充)、⑤スポーツジムの設置と指導員による教室、⑥女性の雇用機会拡大への支援、⑦因島公園への展望台の設置についてということで、各意見・要望について説明が行われました。
 今後、因島選出の尾道市議会議員と要望について意見交換を行い、年内に、正式に尾道市への意見・要望として提出されます。
第23期2号議員補欠選挙結果について
 6月5日、2号議員1名の欠員に伴い観光・運輸部会の銓衡委員会が行われ、㈱サンリゾートの代表取締役、村上晃輔氏が選任されました。

新入社員激励会

 7月22日、当所4階ホールにおいて、9事業所33名の参加者のもと、新入社員激励会を開催しました。入社後3カ月を経過し、職場への定着が期待できる新入社員を激励し、今後長く地元企業での就労を推進するため、因島商工会議所、日立造船㈱因島地区互社会、因島鉄工業団地協同組合、及び尾道市ふる里就職促進協議会の共催で開催しました。
 最初に、主催者を代表して当所村上祐司会頭が挨拶をし、地元企業は若い人たちの定着を切望しているので、今後とも地域の活性化のための各職場で力を発揮してもらいたいと激励しました。続いて、来賓の藤本尾道公共職業安定所長と松山尾道市因島総合支所長から祝辞と因島の現状についてご講話をいただき、激励会は終了となりました。
 引き続き、『仕事の基本は報連相~良好なコミュニケーションで良好な人間関係づくり~』のテーマで公益財団法人産業雇用安定センター上席コンサルタントの杉江伸一朗先生の新入社員フォローアップ研修会を実施しました。杉江先生は、大手電機メーカーで人事労務の管理職や子会社の取締役として長い間、総務・人事・労務・教育に携わり、人事労務管理、メンタルヘルス、コンプライアンス等についての社内研修講師として活躍。現在は公益財団法人産業雇用安定センターで、コミュニケーションスキルアップセミナー、メンタルヘルスマネジメントセミナー等「元気な職場づくり」をテーマとしたセミナーの講師を務めています。今回は4月に開催した新入社員研修のフォローアップとして、職場での良好な人間関係づくりを指導していただきました。

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第7回因島創生部会

 7月29日(水)、18時30分からホテルいんのしまにおいて因島創生部会が開催され、部会員17名が出席しました。国の地方創生施策を受け、因島地域の活性化・人口増の方策を検討・実施するための会議で、今年の2月に発足し、今回で第7回目。尾道市の地方創生施策に意見が取り入れられるよう早期に意見を提出する為、今まで協議をした①移住相談窓口の設置、②ゲストハウス設置による因島の魅力発信、③無農薬栽培のブランド化による農業移住者の募集の3つの意見の中から、②ゲストハウス設置による因島の魅力発信に重点を置いて協議を行いました。引き続き因島の地方創生のために有効な方策を協議し、実行に向けて進めていきます。

専門コンサルタント派遣事業申込み受付中

 当所では、経営に問題をかかえている小規模事業者からの相談に対し希望があれば、速やかな経営改善を目的とした専門コンサルタントを派遣する事業を実施します。
 派遣をご希望される方はお電話または当所ホームページの申込書にてお申込みください。
 尚、受付事業所数に限りがありますので、先着順とさせていただきます。
〈日時〉平成27年9月~平成28年1月頃(予定)
〈相談内容〉経営・技術(IT他)・後継者・閉店・撤退・縮小・業種転換等
〈実施方法〉専門コンサルタントが実訪し、相談・指導する
〈費用〉無料
〈対象事業者〉小規模事業者
★お問い合わせ 因島商工会議所
☎0845‐22‐2211(担当:松浦)

因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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会員インタビュー55

遠くの誰かより、近くのあなたに

(株)ミチフク
峯松 敏春氏(40歳)

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仕事内容について教えてください

 祖父の代からはじまり、創業60年の精肉店です。従業員は10名で、朝8時から夕方6時半まで営業しています。毎朝6時頃から惣菜の準備をして開店時間から店頭に並べ、午前中に学校給食や介護施設・小売店などの卸先に配達を済ませます。対面販売なので、お客様との会話の中からニーズを汲み取って商品を提案したり、料理の献立やご要望に応じて厚く切ったり薄くスライスして提供いたします。重井産のジャガイモと玉ねぎを使用している手作りコロッケは、祖父の代から味も形も変わらず人気の商品です。

このお仕事で心掛けていることは?

 「おいしいものをお客様に届けたい。」すごく当たり前のことですが、自分が食べて本当においしいと思うものを提供したいです。量販店と仕入量を比べると勝負になりませんが、専門店ならではの珍しい部位や品質と味にこだわった品揃えを心掛けています。

ご自身について教えてください

 重井の精肉店に生まれ、小さい頃から店の手伝いをしていました。家業を継ぐことを最初は考えておらず、高校卒業後は山口の大学で経済学部を専攻しました。将来就きたい仕事は漠然としていましたが、デスクワークや造船業で働くイメージは浮かびませんでした。結局のところ人に直接携わる接客業で働いている自分しか頭に浮かばず、山口県のスーパーに就職し、鮮魚部門で4年間勤めました。結婚して子供も産まれ、手に職をつけたいと思い、浄水場の委託管理会社へ転職して工業系の資格をいくつか取得しました。30歳を目前に、子供の将来や家をどこに建てるかなどを両親に相談したところ、帰ってきて店を手伝うことに決めました。帰省して10年が経ち、代替わりを今進めているところです。

趣味など…

 職業病みたいなものなんですけど、包丁を手とぎする作業が好きですね。実際に自分が使うので切れやすくなっているのがよくわかります。後は仕事や生活に活かせる How to本を読むことと、健康に留意していますので、自家製ヨーグルトを作って毎日食べています。無農薬玄米と無調整豆乳を混ぜて作るんですが、玄米についている微生物の種類、気温や湿度によって食感も変わるのがおもしろいです。

因島について・・

 因島はもちろん大好きです。外へ出て帰ってくるとよくわかります。因島のいいところは人情味があるところ、特に重井地域の人はとても協力的です。pTA会長の経験があるのですが、誰かが何かを提案したりすると、皆さん否定的でなく前向きに捉えて動いてくださるので、ものすごい団結力で物事が進みます。因島のいいところをどのくらい見つけられるかで、自分がどれだけ心豊かに因島で幸せに暮らしていけるかが決まっていくんじゃないかなと思います。

今後の抱負は?

 ホームページを作成してネット通販しませんかとよく言われることがありますが、今のところする予定はありません。不特定多数の人にたくさん売って会社を大きくするのが目的ではなくて、地域の中で当店のお肉や惣菜が買いたいという人に対してうちの商品をアピールしていけたらいいと思っています。チラシはゴールデンウィークと盆・年末の年3回のみで、メディアでPRするわけでもないですが、口コミでお客様が少しずつですが増えてきています。遠くの誰かに対して商売するよりは、因島という地域の中でお客様と対面で接して、地に足が着いた商売をしていきたいです。

新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

「年金情報流出」を口実にした犯罪にご注意ください!

日本年金機構を名乗って口座番号を聞き出そうとする者や、「流出した個人情報を削除してあげる」と持ちかけてくる者が現れています。

●日本年金機構から、この件でお客様に電話やメールで連絡することは、一切ありません。
 なお、流出が確認された方への新しい基礎年金番号は、郵送でお知らせします。
●日本年金機構が、この件でお客さまにお金やキャッシュカードを要求することは、
 一切ありません。
●日本年金機構が、この件でお客さまにATMの操作をお願いすることは、一切ありません。

Q&A

Q.今回の不正アクセスにより、私の年金そのものがなくなったり、減ってしまうことはないのですか。

A.今回の不正アクセスにより、皆さまの年金そのものがなくなったり、減ったりすることはありません。
A.皆さまへの年金支払いの基となる年金記録を管理するシステムからの情報の流出や年金記録の改ざんは、確認されていません。
A.なお、流出した基礎年金番号は、新しい番号に変更いたします。番号が変わっても、皆さまの他の年金記録は変わりません。

Q.流出した情報を使い、他人がなりすますことで、私の年金が横取りされることはないのですか。

A.横取りにより、皆さまに年金が支払われなくなることは、ありません。年金はご本人に確実に支払います。
A.年金は、ご本人名義の口座に振り込みます。流出した情報を使い、他人が年金の振込先を変更することはできません(振込先を変更するためには、金融機関の証明印やご本人の預金通帳の写しなどにより、日本年金機構がご本人の口座であることを確認します)。
A.ご不審な点やご不明な点があれば、日本年金機構専用電話窓口やお近くの年金事務所へお問い合わせください。

Q.年金の支払いに滞りはでませんか。

年金の支払いが滞ることは、ありません。
万が一、支給日の15日を過ぎても支払いがない場合には、お近くの年金事務所にお問い合わせください。

ご自分の情報が流出しているのでは?など、ご心配の方は、
下記専用電話窓口またはお近くの年金事務所へご相談ください。

日本年金機構 専用電話窓口(通話料はかかりません)
0120-818211
受付時間 8:30~21:00(平日及び土日)
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