因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2015年4月号

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所報INNOSHIMA 2015.4月号

平成27年4月

会議所の動き

第23期第4回通常議員総会にて事業計画(案)・予算(案)を承認

  標記総会を、3月27日(金)午後5時30分から議員42名(委任状20名)の出席のもと、ホテルいんのしまで開催しました。村上会頭が議長となって議案の審議に入り、慎重審議の結果、下記の(1)~(3)議案が原案通り承認されました。
(1)平成27年度因島商工会議所事業計画(案)及び収支予算(案)について
(2)平成27年度因島中小企業相談所収支予算(案)について
(3)平成27年度その他特別会計収支予算(案)について

基本方針
 国際情勢としては、突如過激派国際テロ組織ISILがシリア・イラク領内に出現し、無謀な戦略を繰り返し世界を敵に回して残虐な行為を今なお続けています。欧州に目を向けると、ウクライナでは内紛が起き、その後政府側と新ロシア派との紛争では、停戦合意後もにらみ合いが続き、一触即発の状況となっています。又ギリシャの財政危機に対するEUの支援も問題先送り状態で、未だに改善の道筋が見えず、ユーロ離脱説も取り沙汰されるなど、世界経済の大きな不安材料となっています。
 こうした中、わが国では、大幅な原油安が追い風となり、今後もシェールガスの影響を受け高騰する気配は無く、石油依存度の高い日本にとっては好機と思えます。又昨年4月に消費税が増税されましたが、4月以降のやや長かった反動減もアベノミクス効果により落ち着きを見せはじめています。
 当因島地区では、今なお少子高齢化、消費・若者の島外流出等経営環境は依然として厳しく中小企業並びに小規模事業者の方々は生き残り策に必死の状況です。最も懸念されていた造船2014年問題については急激な円安により受注量が増え、この先2年分程度の建造量を確保するまでになりましたが、今のところ利益にうまく繋がらず、また深刻な人手不足をかかえ、今を耐えて時期を待っている状況です。
 3月22日には中国やまなみ街道尾道松江線が全線開通となりました。しまなみ海道との連携により一般観光客はもとより、サイクリング・ウォーキングの利用も重なり交流人口が今後大幅に増加すると予測され、まちの駅等おもてなしと情報発信のための拠点整備が急務と考えます。又昨年5月3日にデビューしたイメージキャラクタ―はっさくんが大好評であり全国ゆるキャラグランプリでは広島県内で1位になりました。これも皆様のご支援の賜物とこの場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。これを機に本年度は、はっさく関連商品の開発を強化したいと思います。
 政府の重点施策である地方創生事業が本年度より5カ年計画で取り組まれますが、これに併せて当所ではすでに前年度末に因島創生部会を立ち上げており、当地区の活性化に向け全力で取組み、魅力あるまちを目指したいと思います。
 この7月からは、地方創生の第一弾として、政府の景気対策であるプレミアム商品券の取り扱いが始まりますが、商業者の方々が趣向を凝らした販促活動等を展開し、売上アップの起爆剤にしていただきたいと思います。
 小規模事業者への経営相談事業につきましては、昨年改正された小規模事業者支援法に基づき経営発達支援計画を策定し、小規模事業者と商工会議所が一体となって経営改善に取り組む、伴走型支援体制を整え実行します。
 これらのことを踏まえ、以下、各事業に積極的に取り組んで行きます。

重点事業、新規事業
1 特別事業
(1) 元気な因島づくり特別委員会事業の推進
・因島創生計画作成及び地方版総合戦略への反映
・おのみちプレミアム商品券事業の実施
・ジュニアトライアスロンinいんのしま開催準備
・イメージキャラクター「はっさくん」によるPRと運営
2 会議所の運営
(1) 行政庁等への意見具申・建議並びに連携強化
(2)情報提供と広報活動の強化
3 商業振興対策
(1)市内各地区商店街との共同事業の積極的推進
(2) 中心市街地活性化事業の推進
(3) ・因島特産品、土産物品販売所の設営のための支援
4 工業振興対策
(1)人材育成・人材確保対策への支援
・技能実習生期間拡大の動向調査及び効果的な要望の検討
・外国人労働者の長期雇用方法の調査
・地元企業PRのための学校訪問、出前授業等の実施
(2) 研究機関・先進企業等の視察並びに他市との交流会
5 観光運輸対策
(1) 広域観光の促進の強化
(2) おもてなし事業の強化
(3) 因島マップの作成(グルメ中心)
(4)産業観光の促進
・造船所見学(進水式を含む)を入れたご当地ツアー(大人の修学旅行)等
6 金融税務対策
(1)広域経済交流圏の構築(経済交流会の開催)
(2) 中小企業等に係わる諸制度の周知及び検討・提言
(3) 景気・デフレ対策の検討及び諸施策の周知・相談指導
7 地域振興対策
(1)島内道路の早期整備促進
8 小規模事業対策
(1) 経営発達支援計画の策定及び実施

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尾道・三原・因島商工会議所 工業委員会交流懇談会

 2月12日(木)、第40回目となる3商工会議所の工業委員会による交流会が三原で行われました。
 最初に、企業視察として三原の㈱RENIASにおいて、主力製品のポリカーボネートについて説明を受けました。同製品は、ガラスの200倍の強度を持ちながら重量が約半分で、独自の技術により傷がつきにくく、現在、建設機械や新幹線に採用されており、さらに今後は軽量化が必須である電機自動車へ採用が進められているということでした。
 続いて各地の現状について、三原からは三菱重工の世界最速のダンボール製函機EVOLについて、消防庁舎移転について、三原場跡地整備について、尾道からは市庁舎整備、尾道松江線開通について、ベイタウンの新会館について、県営2号上屋について、因島からは、商品券事業について、はっさくんについて、しまのわについて、㈱三和ドックの設備投資について等、各地の経済状況を踏まえながら報告が行われ、その後意見交換会を行いました。

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造船講演会

 3月13日(金)、16時からホテルいんのしまにおいて造船講演会を開催しました。因島の基幹産業である造船業界に関する講演会で、参加者は50名、今回は広島大学大学院工学研究科教授の安本宏紀氏から「船の省エネ技術について」ということで現在行われている様々な省エネ技術・装置の効果や仕組みについて、濱田邦裕氏から「船の需要予測について~システム思考を用いたアプローチ~」と題して、数字から予測する需要システムについてご講演をいただきました。また、講演会後に講師との懇親会を開催し、様々な意見交換を行いました。

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ものづくり企業見学ツアー

 3月24日(火)、地元高校生に基幹産業である造船業について知ってもらうための企業見学ツアーを開催しました。
 参加者は因島高校、瀬戸田高校、弓削高校から生徒31名、教員4名が参加し、内海造船㈱、㈱三和ドックの2社を見学しました。造船会社がどのような仕事をしているか事業内容を含め説明を受けた後、普段見ることのない新造船の様子や修繕船の工程などを間近で見るなど、造船業について理解を深めていました。

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第17回自衛艦来因歓迎会

  3月16日(月)、18時30分からポートピアはぶにおいて第17回海上自衛艦来因歓迎会が開催されました。ボランティア活動や地元商店での消費等に貢献する自衛官を歓迎する目的で、今年は護衛艦「あぶくま」をはじめ5隻が点検・修繕にJMU㈱因島工場に入っており、約380名が滞在中で、歓迎会では各艦を代表した45名を、地元から出席した87名が歓迎しました。
 会は村上会頭、澤田尾道市副市長の歓迎の言葉に続き花束贈呈が行われ、「あぶくま」の川岸艦長から御礼の言葉が述べられました。また、地元小学生による日本舞踊の披露やおやじバンドと自衛官のコラボ演奏などが行われた後、地元の特産品である八朔をはじめとした柑橘が記念品として贈呈され、終始和やかな雰囲気で懇談が行われました。

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因島創生部会

  2月16日(月)15時より因島創生部会設立部会を開催しました。因島創生部会は、昨年12月に政府が施行した『まち・ひと・しごと創生法』に基づき進められる地方創生事業について、因島を活性化するための具体的な意見を取りまとめるため、「元気な因島づくり特別委員会」の部会として設立されました。
 部会には商業・観光・製造業のほか、デザイナーや因島活性化に熱意のある個人等から選任された19名が出席し、事務局から部会設立の趣旨が説明された後、部会の運営や方向性について意見交換が行われました。部会長には当所観光運輸委員長(㈲ITMツーリストサービス)の松浦真博氏、副部会長には(一社)因島観光協会の岡野憲明氏が選任され、平成28年度からの尾道市の地方創生事業に因島の活性化事業が盛り込まれるよう進めていく予定です。
■第1回因島創生部会
 3月5日(木)19時より第1回因島創生部会を、部会員の陶芸家の吉野瞬氏の自宅にて開催しました。
 出席者は、新しい2名の部会員を加えた11名で、因島の創生について協議が行われました。
 部会員からは、長期滞在型の誘客を行い因島の良さを知ってもらい移住に繋げるといった意見や既存の遊休施設をいかに活用するかといった意見のほかに、造船の技術や廃材を活用した造船家具の製造など他方面でその技術力を活用し、技術力の高さが認知されれば造船業のイメージアップにもつながり、造船所で働きたいという人が来るのではという意見が出るなど、活発な意見交換が行われました。
■因島創生への意見・参加者の募集
 因島創生部会では因島の活性化・人口増につながるご意見を募集していますので、お気軽にお申し出ください。合わせまして、因島活性化に熱意のある部会員も随時募集していますので、是非参加してみたいという方はお気軽に事務局にお問い合わせください。

会員インタビュー53

心に響く技術とサービスを

HEARTS hair
峯松 伸三 氏(44歳)

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仕事内容について教えてください

 〝心に響く技術とおもてなしでリラックスできるサロン〟をコンセプトに、ハーツヘアーをオープンして昨年11月で8周年を迎えました。店内はベビーカーや車椅子も通れるゆったりとした空間になっており、男女問わず幅広い年代のお客様にご来店頂いています。丁寧で正確なカットはもちろん、ヘッドスパ・トリートメント・シェービングエステ・オーガニックカラー・炭酸デトックス・メディカル育毛ケアなど厳選した素材を使ったメニューを充実させておりますので、髪質や頭皮の悩みなどお気軽にご相談ください。

このお仕事で心掛けていることは?

 お客様のご要望やご期待に応えられるよう、ヘアスタイルや商品だけでなく、技術的にも常に新しいものを取り入れるように心掛けています。広島県内では当店のみ、霧でかける最新のプルームパーマシステムを導入しています。縮毛矯正やカラーが同時にでき、髪質改善にもなるのでおすすめのメニューです。

大変なことはありますか?

 新しい技術を取り入れるということは、やはり常に勉強していかないといけません。
 大阪のサロンで働いていた時は自分の年齢と近いお客様が多かったのですが、今は年配の方や学生のお客様が多くて帰省してすぐは造船や農業の話も全然わかりませんでした。忙しい環境には慣れていたけど、逆にお客さんを増やすことが大変だと感じました。スタッフの人材育成も大変といえばそうですが、目に見えて成長していくのでおもしろいです。

ご自身について教えて下さい

 因島重井町出身で、高校卒業後は大阪の理容専門学校に昼間通いながら、サロンに住込みで6年間務めました。その後は理美容師専門の人材紹介所に登録し、いろんなお店から短期間の要請があり3年で10店舗以上のお店で働き良い刺激になりました。
 27歳の時に大阪で自分の店を出す準備を進めていたところ、父親がしているヘアーサロンみねまつの店舗を改装するため戻ってくるよう言われ、一旦開業の準備をやめてしばらく実家で手伝っていました。帰って来ると、やっぱり自分の生まれ育った島はいいところだなと感じましたね。

趣味など

 中学の時からテニスをやっています。以前は仕事の時間が終わればすぐ因島運動公園のテニスコートに行っていましたが、自分の店を持ってからは営業時間が終わってからも掃除やレッスンをするので運動する時間がなくなりました。ドライブが好きで、休みの日に勉強会などの予定がない時はゴルフや温泉に出掛けたりします。

因島について・・

 自然に恵まれ、造船と農業で主に成り立っている島。職人の町なので自分を持っている人が多く、お客様との話が楽しいですね。業種の違うお客様と話していて、自分たちの町の中で見過ごしていることをピックアップして何かできたらいいなと考えています。島内のお店同士で「あのお店はこういうことをしているよ」とお互いに宣伝しあえれば、連携して地域を盛り上げていけるんじゃないかなと思います。

今後の抱負は?

 目標は、10年を目途に店舗を改装したいと思っています。雑貨の販売スペースなどを広げたり、ヘッドスパやエステをするプライベート空間として個室を設置したりしてリニューアルしたいですね。因島にないものをどんどん取り入れていき、自分含めスタッフ一人ひとりが技術と人間力を上げていけるようにがんばります。
■HEARTS hairの会社概要・お問い合わせはこちら!

新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

厚生年金保険・健康保険へ加入していますか?

 厚生年金保険および健康保険制度は、民間企業等で働く従業員の方々の医療保障や老後の所得保障を社会全体で支え合う極めて重要な役割を担っています。これらの制度では、常時従業員(役員を含む)を使用する法人事業所および原則として常時5人以上の従業員を使用する個人事業所は、法律により加入が義務付けられています。
 日本年金機構では、未加入事業所への加入指導を強化し、制度の周知と自主的な加入を推奨しています。
 わかりやすいリーフレットを用意していますのでぜひお問い合わせください。
①厚生年金保険・健康保険制度のご案内
②構成年金保険・健康保険制度への加入義務について

お問い合わせ先 日本年金機構 三原年金事務所 
☎0848‐63‐4111

平成27年度各種検定試験施行日程表

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因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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