因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2017年8月号

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所報INNOSHIMA 2017.8月号

平成29年8月

会議所の動き

第24期第7回通常総会開催事業報告・決算を承認

 6月16、17日に第24期第3回通常議員総会並びに議員・参与視察研修会を鹿児島県鹿児島市において開催しました。
 出席者は29名、委任状が43名で総会は有効成立し、第1号議案、平成28年度因島商工会議所事業報告及び収支決算承認について、第2号議案、平成28年度因島中小企業相談所収支決算承認について、第3号議案、平成28年度その他特別会計収支決算承認について審議が行われ、異議なく承認されました。
 視察研修では、九州電力川内原子力発電所展示館の集会室にて、施設職員から発電施設の紹介と川内原子力発電所の安全対策についてビデオと資料を基に説明を受けました。安全対策においては特に福島第一原発事故に定められた新規制基準に基づき設置された設備や対策について説明がなされ、質疑応答では当所議員から原発を取り巻く環境についてや他の原発の再稼動を含めた今後の方針や展開について積極的な質問が行われました。ビデオ研修後は展示館2階の展望室にて原発の模型と発電所を見比べながら各種設備とその役割について説明が行われ、その後、実物大原子炉模型等を見学しながら、原子力発電施設についての理解を深めました。
■総括的概要
 国際情勢としては、終息しないシリア内戦、今なお侵攻するIS等不安な状況下、中東に平穏な日が早く訪れることを期待します。イギリスは難民等の受け入れにより失業他諸問題が発生した為、国民の意思でEU離脱を選択し、2019年3月までに実行する予定です。この結果が良ければ加盟国の離脱が加速することも予測され、先行世界経済に不透明感が増します。アメリカではトランプ新大統領が保護主義を唱え過激な発言・政策を打ち出していますが、わが国はアメリカとの協調を重視し、冷静に対応して行かなければなりません。
 国内情勢としては、本年度の経済情勢は緩やかな回復が今後とも続くと研究機関が発表していますが、現状を判断するとデフレ脱却感もなく実感に乏しい状況です。更なる政府の景気対策も必要ですが今は何よりも北朝鮮の核・ミサイル開発が国民にとって大きな脅威であり、朝鮮半島の非核化を望みます。
 島内では、依然として若者・消費の島外流出が続いており、止める事は難しく、地元商業者の後継者不足により廃業が増えています。また、造船関連を中心として労働力不足の問題もありますが、外国人労働者確保で今のところ何とか対応しています。
 こうした中、当所では因島フラワーセンターの活用について取組んでおり次年度も引き続き具体策を検討して行きます。2021年には岩城橋完成による来島者の増加が予測されることから、長崎周辺の整備・開発並びに土生商店街開発も併せて関係者の意見をお聞きし検討しました。次年度も引き続いて取組みますが架橋完成に間に合うよう意見・要望をまとめたいと考えております。また、広島県警が因島警察署を尾道警察署に統合する方針を発表されましたが、県に出向き統合に反対する旨の要望を提出しました。
 朗報として村上海賊が日本遺産の認定を受け、前年の箱庭的都市尾道と併せて尾道市で2年連続の認定となりました。これを機に尾道―今冶間の広域観光の拠点整備に着手し2020年のオリンピックイヤーに向けて行政等関係団体と連携して積極的に推進して行きます。又当所はっさくんが全国ゆるキャラグランプリで県内3連覇を果たすなど、年々知名度を上げており、今後の関連グッズの増加等経済効果に期待したいと思います。その他小規模事業者への情報提供、地域活性化の為ホームページ・SNS・メールマガジン等で情報発信を行いました。又当所主要業務である巡回・窓口指導においては金融・税務・労働他幅広く徹底して行いました。この他地域に無くてならない商工会議所を目指し、平成28年度事業を実施しました。

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村上祐司氏旭日小綬章祝賀会開催

 7月24日、18時からポートピアはぶにおいて、村上祐司氏旭日小綬章記念祝賀会を開催しました。
 出席者は官公署・諸団体などから167名が出席し、村上祐司氏の旭日小綬章の受章を祝いました。最初に発起人代表の新川征彦副会頭から挨拶があり、来賓祝辞として、衆議院議員小島敏文様、亀井静香様、平谷祐宏尾道市長からお祝の言葉をいただきました。続いて、宮地秀樹副会頭より日本商工会議所会頭賀状伝達が行なわれ、尾道因島ライオンズクラブ河井實前会長から記念品が贈呈されました。姫武者からの花束を受け取った村上祐司会頭が謝辞を述べられ、松浦幸男広島県議会議員の乾杯のご発声で祝宴に入りました。中庄神楽による「八重垣」が披露され、村上祐司会頭のスライドショーが流れる和やかな雰囲気の中、歓談が行われました。因島村上水軍陣太鼓の演奏後に勝鬨を挙げ、尾道市議会議長吉田尚徳様の閉会の挨拶で終了しました。

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インフォメーション

中小企業向け最低賃金引上げ支援「業務改善助成金」への申請【随時受付】

 厚生労働省では、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図るための本制度を拡充しました。
 生産性向上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、本制度では、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成します。
■支給対象者:全国47都道府県に事業場を設置しており、事業場内最低賃金が800円未満から、千円未満の中小企業・小規模事業者が対象。
■支給要件
(1)賃金引上計画を策定すること。事業場内最低賃金を一定額 以上引き上げる(就業規則等に規定)
(2)引上げ後の賃金額を支払うこと
(3)生産性向上に資する機器・設備などを導入することにより業務改善を行い、その費用を支払うこと
(4)解雇、賃金引下げ等の不交付事由がないこと など
■助成額:申請コースごとに定める引上げ額以上、事業場内最低賃金を引き上げた場合、生産性向上のための設備投資等にかかった費用に助成率を乗じて算出した額を助成(50万円~200万円)
★申請先:広島労働局 雇用環境・均等室 ☎082-221-9247
★お問い合わせ
広島県最低賃金総合相談支援センター☎0120-731-0610

ひろしまベンチャー助成金の公募 【〆切~9月30日】

 ひろしまベンチャー育成基金において、助成金の公募を行いますので、助成を希望される法人・個人のご応募をお待ちしております。
■助成対象
 広島県内に主たる事業所(事務所)を置くか、あるいは広島県内在住の新規性・独創性のある技術やビジネスプラン等を持つ、創業前または創業後研究開発段階にある将来有望な法人・個人で次の要件に該当すること
◇創業または設立から7年未満又は創業前、かつ前年度売上高5億円以下
◇子会社(会社法上)の場合、親会社が上記の要件に該当すること
◇特定非営利活動法人(NPO)でないこと
■助成内容
 助成金の交付一先当り50万円~最高500万円を12先程度に交付予定
◇(法人)ひろしまベンチャー奨励賞:100万円~300万円(5件程度)
◇(個人)ひろしまベンチャー育成賞:50万円~200万円(5件程度)
◇(法人・個人)ひろしまベンチャーエコ特別賞:100万円(1件程度)ひろしまベンチャー大賞:500万円(1件程度)
■公募期限
平成29年9月30日(土)[当日消印有効]
★お問い合わせ・提出先
(公財)ひろしまベンチャー育成基金[(株)広島銀行 法人営業部内](担当:谷本・野村) 
☎082-504-3861


会員インタビュー66

アイデアは実践することに意味がある

㈱プラス 代表取締役
酒井 裕次氏(40歳)

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仕事内容について教えてください

 広告代理業で、お客様と広告媒体との間に立って企画や運営、ブランディングを行なっています。主な取引先は東京にあるので、月に何度か東京と因島を行き来しながら両地域で仕事をしています。昨年、閉園した大浜保育所を大浜地域未来交流館「晴耕雨読」としてオープンし、元職員室を事務所として使いながら施設の管理運営を行っています。
 教室をレンタルスペースとして貸し出したり、不定期で音楽イベントやマルシェなどを企画し開催しています。

ご自身について教えて下さい

 大浜町出身で、高校卒業後は手に職をつけたくて調理師学校へ行きました。調理師免許を取得してしばらくは飲食業で働いていましたが、子どもの頃から東京に行って何かしたいという夢を諦めきれず、21歳の時に夜行バスで単身上京しました。東京では以前から興味があった広告会社に入社し、営業や企画編集の経験を積みました。30歳で独立して(株)プラスを立ち上げましたが、2011年の東日本大震災を機に、働き方の価値観が変わりました。これからの新しい働き方として、地方に住みながらでも首都圏との仕事ができる実績を作りたいと思い因島に帰省して5年目になります。

因島について…

 「ふるさと」っていうのは誰にでもあって、良くも悪くも変わらない場所ですが、自分たちの住む場所の未来は自分たちで作らなければいけないと思います。今までは自分もふるさとをより良くするためのアイデアを考えて周囲に話して盛り上がっていましたが、今は具体的に動いて実行していかなければ何も始まらないと分かりました。この島にはそれを作ってカタチにしてくれる沢山の仲間たちがいるのが本当に大きな力です。

シグナルについて…

 地域のイベントはいずれ次の世代が引き継いでいかないと続きません。それには若い世代がもっと自由に活動する場が必要と思い、3年前から水軍まつりの企画チームに参加してシグナル部会を始動しました。このイベントをスタートした目的は、砂浜の再活用以外にも沢山あります。たとえば、そこに携わってくれる若い世代が未来のまちづくりで、どうしたら人が来てくれるか、どうやったら発信できるかをこの活動を通じて知ってほしいという人材育成です。

造船鉄工祭について…

 造船鉄工祭も一時的にイベントを楽しむ目的だけではなく、まちを良くする仕組み作りの一部として企画しました。一番のミッションは『この地域でこの産業を一番働きたい職業』と思ってもらう雇用促進と企業内活性化です。まずは人の目線を変えていくことが大事です。昨年参加した企業からの声は、「こういうのがやりたかった、こんなのが必要だったんだよね」という感想をもらいました。まさに今、昨年よりもグレードアップした第2回造船鉄工祭の開催に向けてみんなで準備を進めていますので楽しみにしていてください。

今後の抱負は?

 因島の産業を中心としたまちづくりをやっていきたいです。それは観光業も含めてです。海や山は全国どこにでもありますが、因島には沢山の企業と産業があります。これはこの因島にしかないものだと思います。今まで様々な企業のプロモーションやデザインに携わってきた経験を全力で故郷にぶつけていこうと思います。ここには地方に埋もれては勿体無い企業がたくさんあります。先ずは地域の子供たちにそれを知らせて、故郷に誇りを持ってほしいですね。現在、会社案内やホームページリニューアルの依頼も増えてきました。今後も因島の産業の発信と活性化にどんどん貢献していきたいです。


会員の動き

ご入会ありがとうございました。

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因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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