因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2016年2月号

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所報INNOSHIMA 2016.2月号

平成28年2月

会議所の動き

平成28年 年頭所感 因島商工会議所 会頭 村上祐司

地方創生とバランスの取れた産業の取組み

kaitou.jpg新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては益々ご健勝の事とお慶び申し上げます。
 本年の国内情勢は、中国経済の減速の影響を受け、厳しい経済環境が予測されます。又デフレ脱却も道半ばで、政府はアベノミクス第2弾としてGDP600兆円・子育て支援・社会保障等を打ち出しており、政策の確実な実施による景気の好循環を期待します。朗報として、ノーベル賞で大村智氏、梶田隆章氏が受賞された事は誇りであり、初の国産ジェット旅客機MRJが開発され航空機産業にチャレンジする事は大きな飛躍と思えます。当因島としては昨年もイメージキャラクター「はっさくん」がゆるキャラグランプリで2年連続して県内1位となり、更なる経済効果に繋げます。又政府が力を入れている地方創生は当地区としての成果を出し、造船と並べるべく新産業の育成に積極的に取り組み、バランスの取れた産業・医療・教育・福祉等を目指し環境を整える様努力していきます。昨年中国横断自動車道が開通し、しまなみ海道との連携により更にサイクリストの来島者は増加しており、広域観光ルートの整備と併せて流動人口の増加を図り、島内の活性化を目指します。本年も企業を育て地域を伸ばす商工会議所として一丸となり取り組んでまいります。

平成28年 年頭所感 日本商工会議所 会頭 三村明夫

日商会頭写真.jpg 明けましておめでとうございます。平成28年の新春を迎え、謹んでお慶び申しあげます。
 昨年の世界の動向は、ギリシャ問題、中国経済の新常態への移行、資源・エネルギー価格の下落、シリア問題など、世界経済を揺るがす問題が多数ありました。新興国経済が低迷する中で、相対的に先進国経済は底堅く、米国経済は好調に推移し、昨年の世界経済全体は緩やかな回復となりました。本年は、米国がいよいよ金融緩和の出口戦略に入り、中国経済の先行きの不透明さと合わせて、新興国経済に力強さがうかがえないなど、世界経済の回復は今年も緩慢なものになるのではないかとみられております。
 一方で、わが国経済は、ようやくデフレ脱却への道筋が見え、昨年はTPPの大筋合意や訪日観光客の増加、さらに、昨年後半からは、企業の設備投資も拡大していることが明らかとなり、国民・経済界が将来に向けて明るい展望を持てる期待感が広がりつつあります。また、来年4月には消費税率が10%にアップすることから、本年後半にはある程度の駆け込み需要が発生するのではないかと思われます。
 将来の日本の持続的な成長を成し遂げていくためには、50年後の人口1億人の維持を目標とする抜本的な少子化対策、働く意欲を持った高齢者と女性の労働参加を促進する労働改革、日本の食の魅力と安全を世界に発信する強い農業への転換など、構造改革の推進がいずれも待ったなしの状況となっています。また、これらを実現する財源のためには、税と社会保障の一体改革の実現も急務となります。
 わが国は、幸いなことに安定政権の下で、政策を継続的かつ粘り強く実行する体制にあります。日本再生のためには、改革のプラスとマイナスを明示し、国民にその必要性を説明し、説得し続けることで改革を成し遂げることが重要であります。
 さて、このような中で、商工会議所といたしまして、どのようなことに軸足を置いていくことが必要であるか考えますと、全国514の商工会議所が、それぞれの地域で、関係者と緊密に連携しながら地域の将来をデザインし、地方創生に向けて取り組んでいくことが肝要だと思います。特に「観光」や「ものづくり」など地域の強みを生かす活動には、商工会議所が強いリーダーシップを発揮していくことが求められているのではないでしょうか。
 まず、地方創生の切り札として期待される観光分野では、外国人観光客は、一昨年に1300万人を超え、昨年は約1900万人と急激に増加しました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに2000万人という当初の目標を前倒しで達成することが確実となっています。それぞれの地域が、外国人のみならず国内の観光客を引き付けるためには、デービッド・アトキンソン氏の『新・観光立国論』にも述べられているように、「文化」「気候」「自然」「食事」の四大要素を軸として、地域が独自の魅力を発信するとともに、地域間の連携も必要ではないでしょうか。新たな目標設定とともに、ボトルネックの解消と観光消費の効果を得るための現実的な対策を考えていくことが重要です。
 次に、観光と並んで日本の強みを生かす分野に製造業があります。六重苦が徐々に解消され、TPPの大筋合意により、国内立地の競争力は改善傾向にあり、新しいものづくり立国を構築する好機が訪れています。昨年11月には、「TPP政策大綱」がまとめられ、TPPを活用した中小企業と農業の輸出促進支援策も検討されており、地方創生にも大いに貢献することが期待されます。1~2年後にはTPPが発効することを想定して、これまで海外ビジネスに取り組んでいなかった企業でも、どのように活用できるか、検討していくことが重要ではないでしょうか。特に、TPPでは日本の農業を強い産業に変革していくとともに、日本の農産品・食品の輸出拡大に貢献することが期待されています。
 さらに、日本再生という点では、本年3月で震災から6年目に入る被災地の復興の歩みも加速させなければなりません。一日も早い本格復興に向けて、現地のニーズに即した支援を着実に実行していくことが重要です。
 最後になりますが、地方創生の主役は、われわれ自身であり、明るい未来を切り開く気概を持ったわれわれの一歩が日本再出発の推進力となります。自信を持って前を向き、変化をチャンスと捉え、果敢に挑戦してまいりましょう。皆さまの一層のご支援とご協力を心からお願い申しあげます。

因島地区新年互礼会

 1月8日(金)、18時からポートピアはぶにおいて、2016因島地区新年互礼会を開催しました。出席者は官公署・諸団体から40名、会議所議員・参与から49名、会員企業・事務局から33名の合計122名が出席し、新年の門出を祝いました。最初に世話人挨拶として、村上祐司会頭から特区制度、地方創生、日本遺産への取り組み等、新しいまちづくり元年としての抱負が語られました。
 続いて来賓祝辞として、平谷祐宏尾道市長から、村上海賊の日本遺産認定への意気込みと広島県・今治市の国家戦略特区指定に合わせて「せとうち海の道」として新しいイノベーションを興し、地域の活性化、雇用の創出等、地方創生・活性化のために確かな情報を掴み、戦略を組んで挑戦をしていきたいと挨拶が行われました。乾杯は松浦幸男広島県議会議員が行われ、「しまのわ」の縮小版のイベントの開催と、県の後継者育成補助事業について語られました。歓談ではアトラクションとして「ひまり」の演奏が行われ、和やかな雰囲気の中、新年の挨拶が行われました。会は山戸重治尾道市議会副議長の閉会の辞の後、新しい年への意気込みを勝ち鬨とともに唱和し終了しました。

インフォメーション

独立行政法人 中小企業基盤整備機構の小規模企業共済制度のご紹介

■平成27年8月28日に「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律等の一部を改正する法律」が公布されたことに伴い、小規模企業共済法の一部が改正され制度の見直しが行われる予定です。それに伴い、制度の変更点などをお知らせしていきます。
●廃業準備貸付け創設のお知らせ
 この法改正に併せ、平成27年10月1日より小規模企業共済制度では、新たに「廃業準備貸付け」を創設しました。「廃業準備貸付け」は、1年以内に事業廃止(個人事業の廃止または会社の解散)を計画している共済契約者に、事業廃止に要する費用(機械設備の廃棄費用、従業員の退職金、借入金の返済)等について資金を手当てし、円滑に事業廃止を支援する貸付制度です。
 詳細については、廃業準備貸付けを参照してください。
【お問い合わせ】
中小企業基盤整備機構
☎03‐3433‐8811(代表)受付:平日 午前9時30分~午後6時

中小企業等プロフェッショナル人材確保支援事業補助金の公募

■大都市圏等の優秀な人材を採用し、新事業展開など『攻めの経営』への転換を図りませんか。県外企業等で一定の経験を有する人材を採用した場合、必要な経費(給料等、住居手当など)の一部を県が補助します。広島県では、平成27年度の本補助金の募集を開始しました。《随時受付中》
■補助対象事業者
「県内に本社・本店を置く中小・中堅企業」又は「県内に主たる事務所を置く組合等」
■補助率・補助対象経費等
①対象経費:給料等・住居手当・転居等費用・人材紹介手数料
②補助率 :2分の1(上限200万円)
③補助人数:平成27年度を通じて1社につき3名まで
④申請期間:契約(採用内定を含む。)日から就業を開始する日の前日まで
⑤最終締切:平成28年2月29日(月)[17時必着]
■審 査  応募受付後、随時審査を行います。
詳細はホームページから
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/pro-koubo.html
【お問い合わせ・お申し込み先】
広島県商工労働局産業人材課人材育成グループ
☎082‐513‐3420
FAX:082‐222‐5521
メール:syojinzai@pref.hiroshima.lg.jp

小規模企業共済からのお知らせ

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会員インタビュー58

Wide variety of car shop

(有)福友スズキ販売
柏原 竜星 氏(22歳)

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仕事内容について教えてください

 自動車整備、民間車検工場、鈑金塗装、自動車保険、新車中古車販売も複数のメーカーを取り扱っており、お車のことならお客様のあらゆるご要望にお応えいたします。祖父が重井西港付近の工場で事業を始めて45年、現在の場所に移転して33年目になります。社長他従業員10名で営業しています。スズキのイメージが強いのですが、今後は幅広いカーショップのイメージをつけるため、“Wide variety of car shop“と書いたロゴマークを新たに作成しました。

このお仕事で心掛けていることは?

 まだこの仕事を始めて半年しか経っていないので、その場の仕事を覚えるのに毎日一生懸命ですね。
 因島での交通手段は主に自家用車です。修理の依頼があっても代車が用意できなかったら困るので、お客さんが集中した時でも対応できるように代車は多数ご用意しております。多いときには30台全ての代車が島内外を走行していることもあります。その代車をうまく活用できないかと考え、ロゴステッカーを作成して代車に貼ろうと提案しました。ステッカーを貼った代車で走るお客さんが多ければ、お店の宣伝・PRに繋がります。

ご自身について教えてください

 重井小・中学校を卒業してから因島を出て、広島の高校で寮生活を送りました。父が理科の教師をしており、自分も理数系が好きだったので、西条にある大学に進学して数学科の教職課程を専攻しました。アルバイトで家庭教師や塾の講師をしていましたが、みんなが真剣に自分の話を聞いて勉強してくれて、生徒が受験で志望校に合格したらやりがいや達成感もあってすごくうれしかったです。
 大学生活も残り1年となった昨年の春、色々と考えてこのまま教員免許を取得して数学教師になるべきか・・・祖父と母がやっているこの仕事も経験してみたいという気持ちがあったので、一旦休学することを選択しました。小さい頃はこの仕事に全く興味はなかったのですが、実際にやってみると今すごく楽しいです。車は好きですがそんなに詳しくはなかったので、運転するだけではわからなかった構造や仕組みがわかってきました。それを自分で修理できること、そして何よりお客様が喜んでくれることが大変うれしく、毎日充実しています。

趣味など…

 父親が野球好きだった影響もあり、小さい頃から野球をしていました。幼少期は運動神経が発達する時期だからと父親と一緒にいろんなスポーツをしていたので、運動はなんでも得意で体育の授業が楽しみでした。高校野球で燃え尽きたので、大学では野球をしない生活を選択し、スポーツをやめたら一気に太りました!40キロも!!だから地元の同級生に会っても気付かれません(笑)。

因島について・・

 同級生はほとんど島外に出て、因島に残っている人は数人です。中学校までは基本的に自転車移動で行動範囲は限られていたので、重井以外のことはよく知りませんでした。車の免許を取得してから最近やっと因島観光をしたくらいです。因島の中で一番好きな場所は白滝山。山頂に上がると、因島大橋と瀬戸内海に浮かぶ島々が360度見渡せる景色は、まさに絶景です。夏は海があるからジェットで近くの無人島まで行って楽しめますが、周辺の海がもっときれいだったらいいと思います。まだ人生の半分しか因島に住んでいないので、これから勉強していきたいです!

今後の抱負は?

 因島の方はもちろん、遠方にお住まいの方でも気軽に立ち寄っていただけるようにしていきたいです。現在はまだないのですが、今後はお店のホームページを作成する予定です。FacebookやTwitterなどのSNSもあわせて活用していこうと思います。

新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

尾道市ふる里就職促進協議会からのお知らせです

 「尾道地域 企業合同説明会」を開催します。
 当協議会では、次のとおり「尾道地域企業合同説明会」を開催いたします。尾道地域での就職を希望される平成29年(2017年)卒業予定者をはじめ、U・I・Jターン就職希望者、一般求職者の方々が一同に集まりますので、求職者の方へ直接企業のPRができる貴重な機会です。将来の人材を確保するためにも、ぜひご参加ください。詳しくは、今号会報誌折込みの説明会案内チラシ(裏面参加申込書)、または協議会ホームページをご覧ください。
【協議会ホームページURL;http://www.bbbn.jp/~furusato】

日 時 3月22日(火)13:00~16:30
場 所 びんご運動公園 健康スポーツセンター
内 容 ○求職者と採用担当者との説明会
    ○就活相談コーナー
参加費 無料

●尾道市東京事務所の閉所について(お知らせ)

 尾道市東京事務所は、平成16年に市内企業の首都圏での活動支援や情報収集・情報発信などの拠点として開設いたしました。
 これまで延べ9,000人近くの方々にご利用いただき、ビジネスマッチングやネットワークの拠点として、一定の成果を上げて参りましたが、この度、尾道市東京事務所が入居している日本ビルの取り壊しに併せ、平成28年3月25日をもって閉所することといたしました。
 今後は、新たな産業支援施策により、市内企業の活動支援に取り組んで参ります。
【問い合わせ先】尾道市役所産業部商工課 ☎0848-38-9182

因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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