因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2016年4月号

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所報INNOSHIMA 2016.4月号

平成28年4月

会議所の動き

第23期第6回通常議員総会にて事業計画(案)・予算(案)を承認

 標記総会を、3月25日(金)午後5時30分から議員45名(委任状13名)の出席のもと、ホテルいんのしまで開催しました。村上会頭が議長となって議案の審議に入り、慎重審議の結果、下記の(1)~(3)議案が原案通り承認されました。
(1)平成28年度因島商工会議所事業計画(案)及び収支予算(案)について
(2)平成28年度因島中小企業相談所収支予算(案)について
(3)平成28年度その他特別会計収支予算(案)について

基本方針

 国際情勢としては、今だに続く中東のIS(イスラム国)問題、シリア難民の受け入れ、北朝鮮の核実験・長距離弾道ミサイル発射等問題が山積しており、経済面においても中国経済の減速、並びに原油安の影響による為替・株の乱高下等予断を許さない状況です。
 国内情勢としては、今尚低迷している原油価格は輸入依存度の高いわが国の産業にとってはプラス面が大きく、今を好機として今後に繋げて欲しいと思います。景気刺激策として日本銀行が史上初のマイナス金利を導入しましたが、世界経済の悪化の影響もあり好況感は沸かず、デフレからの脱却も厳しい情勢です。引き続き、アベノミクス第2弾であるGDP600兆円・子育て支援・社会保障等の実施による景気の好循環を期待したいと思います。
 当因島地区としては、少子高齢化、消費・若者の島外流出等経営環境は以前にも増して厳しい状況にあります。
 基幹産業である造船は危機を脱し受注は落ち着きを見せてはいますが、深刻な労働力不足と技術の伝承の危機を抱えています。当所としましては、企業合同説明会開催、造船業のイメージアップ戦略等により求人活動を積極的に支援し労働力確保を目指します。
 商業・観光面では、「村上海賊」としての日本遺産認定の結果待ちですが、認定を受けられれば広域観光・サイクリング・ウォーキング並びに昨年度作成した、いんのしまグルメマップの効果と併せ、大幅な交流人口の増加が見込まれ、消費の取り込み拡大に向けた受け入れ体制づくりに取り組んで行きます。
 昨年は、ご当地イメージキャラクター「はっさくん」が2015全国ゆるキャラグランプリにて2年連続県内1位に輝きましたが、本年度は関連商品の開発等さらに経済波及効果を発揮するよう活動して行きます。
 地方創生事業を始め本年度事業におきましては、新たに尾道市長・副市長と当所三役による定期的な懇談会をスタートし、一層の連携強化を図りながら一致協力して諸問題への対応と事業実施に向けて行動して行きます。

重点事業、新規事業

1特別事業
(1) 元気な因島づくり特別委員会事業 の推進
① 因島創生事業実施に向けた取り組み
・移住相談窓口の設置
・ゲストハウス設置による因島の 魅力発信
・無農薬栽培のブランド化による 農業移住者の募集
・大浜アメニティ公園周辺の空き 施設・空きスペースをサイクリ ング等の休憩地として有効活用
② イメージキャラクター「はっさくん」によるPRと経済波及効果の拡大
2 会議所の運営
(1) 行政庁等への意見具申・建議並び に連携強化
・市長・副市長・正副会頭による 幹部懇談会開催
(2) 会議所組織・財政基盤の強化
・中期行動計画の策定
・支店長会の設置・運営
3商業振興対策
(1) 市内各地区商店街との共同事業の積極的推進
(2) 中心市街地活性化事業の推進
(3) 地元物産・特産品開発による創業、 販売促進支援
・因島特産品、土産物品販売所の 設営のための支援
4工業振興対策
(1) 人材育成・人材確保対策への支援
・地元高校生を対象とした効果的 な就職促進対策の検討・実施
・IT等を活用した地元企業の求 人の支援
・造船分野における設計・責任者 等の専門性の高い技術の研修につ いての調査及び検討
(2) 研究機関・先進企業等の視察並び に他市との交流会
5観光運輸対策
(1) 広域観光の促進の強化
(2) おもてなし事業の強化
(3) 因島マップの作成(グルメ中心)
(4) 産業観光の促進
(5) 村上水軍(村上海賊)に関しての 地域経済活性化への取り組み
(6) 観光面における特区の研究と対策
6金融税務対策
(1) 広域経済交流圏の構築
(2) 中小企業等に係わる諸制度の周知 及び検討・提言
(3) 景気・デフレ対策の検討及び諸施 策の周知・相談指導
7地域振興対策
(1) 島内道路の早期整備促進
8小規模事業対策
(1) 経営発達支援計画の策定及び実施
(2) 後継者の育成(後継者育成塾の開催)

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経営安定セミナー開催

 3月1日(火)、14時から因島商工会議所、(公社)尾道法人会因島支部共催による講演会を実施しました。講師には東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏をお招きし、『これからの日本経済を展望する~安倍政権の課題と背景~』と題し、講演をいただきました。参加者は140名で、日本を取り巻く世界情勢の話から現在の状況と今後の見通しについて等、テレビでおなじみの語り口を踏まえながら解説をいただきました。

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尾道・三原・因島商工会議所 工業委員会交流懇談会

 3月2日(水)、14時10分から尾道・三原・因島商工会議所の工業委員会による交流懇談会を開催しました。今年度は因島での開催で、合計で32名が出席しました。最初に企業視察として万田発酵株式会社を視察し、松浦新吾郎会長から企業理念、取り組み等についてお話をいただきました。続いて意見交換会を行い、各地域のトピックスの報告が行われ、その後の懇親会で、親睦・交流が行われました。

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備後地域商工会議所会頭会議

 3月7日(月)、備後地域商工会議所会頭会議が当所当番幹事で実施されました。笠原、井原、福山、尾道、三原、府中、竹原、因島の会議所から構成される会議で、各地の正副会頭・専務理事が、早朝から実施された親睦ゴルフには12名が参加し、夕方のナティーク城山での会議には36名が出席しました。会議は福山の林会頭が議事進行を務め、各会議所の取組みについて報告・意見交換が行われ、その後、懇親会が行われました。

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第23期第18回常議員会

 3月18日(金)、15時より第23期第18回常議員会が開催されました。出席者は18名で、最初に、広島県が国家戦略特区に認定されたことを受け、「尾道~今治地方創生特区について」ということで、広島県総務局経営企画チームの迫浩史主幹をお招きし、研修を行いました。続いて、平成28年度の事業計画(案)及び収支予算(案)について審議が行われ、原案通り3月25日の議員総会に上程されることが承認されました。また、就業規則の改正についてということで、定年制度の改正について審議が行われ、審議不十分として総務委員会に差し戻しとなりました。その他、協議事項として、海上自衛艦来因歓迎会を4月18日に開催することについて協議が行われました。

インフォメーション

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テナント入居者募集のお知らせ

当会議所ビルへのテナント入居者を募集します。

■所在地 尾道市因島土生町1762―38 4階建3階部分 29.8㎡
■貸室料 1ヶ月当たり3万円(税別)
■敷金  9万円(税別)
■駐車場 有り/定期駐車料8千円(税別)
■設備  エレベーター、冷暖房、給湯
■構造  鉄筋コンクリート造
■備考  電気料、冷暖房代は別途使用分
■募集  平成28年6月~(予定)

お問い合わせ先 因島商工会議所 
☎0845-22-2211

会員インタビュー59

「ここちいい」に出会うまで何度でも

だるまや商店
井上 佳子 氏

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仕事内容について教えてください

 主に化粧品販売をしています。昔ここは長屋になっていて、日用雑貨や文房具、洋裁道具などを売る小さなお店でした。何かのお祭りのときに、屋根の上にだるまを上げていたのを町の人が見て「だるまや」と呼びはじめたのだと父から聞いています。大正時代、祖母がハイカラだったそうで、資生堂の方がお店で化粧品を売ってくれませんかと訪ねて来られたのがきっかけで、化粧品販売を始めたそうです。祖父母が明治の終わりからお店を始めて100年以上が経ちます。

このお仕事で心掛けていることは?

 お客様が心地よくお化粧品選びをしていただけるように心掛けています。快適な空間でゆっくりと過ごしていただきたいという思いから、昨年秋に店内をリニューアルしました。昔からある書類や古い商品などを大掃除してリフレッシュしたんです!ご近所の方は手押し車で来られる方も多いので、そのまま入っていただけるように出入り口のスペースを広くしました。

大変なことはありますか?

 カウンセリングと相談が一番大事な部分であり、一番お時間をかけるところです。季節やその時々のホルモンバランス、ストレスなどでも肌状態は変わってきますし、お客様一人ひとり肌質は違うので、本当にその人に合ったものを選ぶために最初は時間をかけてじっくり選ぶようにしています。お客様がここちいいと感じて選んでいただいた商品のサンプルを、ご自宅で3日間実際にお試しいただき、自分にぴったりだと感じたらお買求めいただくトライアルシステムをとっていますので、〝ここちいい〟に出会うまで何度でもお試しいただけます。

ご自身について教えて下さい

 重井町で生まれ育ち、高校卒業後、美容の勉強をしながらお店で働き始めました。結婚して2年ぐらい尾道から通勤していたのですが、やっぱりお店から近いほうが便利なので重井に自宅を新築して引っ越しました。小さい頃から両親の仕事を見ていて最初はあまり興味がなかったのですが、親戚のお姉さんが長い間していたので小さいながらに憧れていたのかもしれません。

趣味など…

 もともと自然にふれ合う事が好きですが、なかなか時間がとれず、休日も仕事の延長の様になっています。仕事が趣味は言いすぎですが、お客様のきれいのお手伝いができればと思います。使い方をご紹介させていただき、心地いいと感じながら正しいお手入れを続けていただく事で本当に肌も変わってきます。肌悩みが改善できてきれいになり「お手入れを続けて良かった」と、ありがたいお声をいただくと本当に良かったと思います。

因島について…

 すごくいいところだと思います。環境ももちろん、人と人のつながりがあったかいと感じます。もっと因島のたくさんの人に綺麗になってもらいたいです。女性はいつまでも美しくいたいものです。あきらめず、前向きにちゃんとお手入れしている方は肌も綺麗で、いつまでもお元気です。認知症の方がお化粧をすることで顔がほっとほころび、毎日お手入れを続けることで症状もすごく回復したという実例もあるそうです。

今後の抱負は?

 今後はお顔だけでなく、ボディのリラクゼーションも取り入れていきたいです。今はフットケアのみですが、毎週火曜日に予約制でしていただけます。心地よくお手入れしていただき、気持ちよく過ごしていただくひとつとしてリラクゼーションの施術ができるコーナーを準備していく予定です。綺麗になっていただいて、肩凝りまでとれてリフレッシュしていただければ嬉しいです。“いやされる~”のお店にしたいです。

新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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美容室PECORA 
~ご自宅で再現できるカットやパーマを大切にしています~

pecora2.jpg こんにちは、オーナーの松浦です。因島で生まれ、生口島で育ちました。高校卒業後、美容師になるために大阪の美容学校へ行き、神戸で13年修行しました。地元に戻り、これからは身につけた技術で地域の方のオシャレのお手伝いがしたいと、ここ因島にお店をオープンすることに決めました。PECORA<ペコラ>はイタリア語でヒツジのことです。昔も今もヒツジは生活にはなくてはならないもので、毛は暖をとり、ミルクや肉は大切な栄養源です。そんな生活にはなくてはならないヒツジのように、心や気分が温かくなったり、普段の生活のちょっとした栄養源になれるような、なくてはならないサロンになりたいという想いからPECORAと名付けました。お悩みに合わせたケア剤や、アレルギーの方に対応したオーガニックのカラー剤など、なるべく髪に負担をかけずに最適な状態になるメニューをご用意しております。僕の強みはカットです。どんな要望にも真剣に対応いたしますので、なんでも言ってみてください。自宅に戻って自分で再現できるカットやパーマを大切にしていますので、皆さんのヘアスタイル、ぜひPECORAにお任せください!お待ちしております。

Pecora外観.jpg尾道市因島田熊町2492-1(因島モール内) 
営業時間9:00~19:30
(最終受付:カット19:00カラー、パーマ18:00)
定休日:月曜日、第三日曜日
TEL:0845-26-0068

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E-mail:nagisa_kikumori@helga.la
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日、月曜日
代表:菊森 渚

因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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インフォメーション

電力小売り自由化 16年4月全面開始
 ―有効活用でコスト低減―

電力取引監視等委員会 委員 箕輪 恵美子 氏

小工場や家庭も購入可能

箕輪さん.jpg この4月から家庭向けの電気の小売自由化が始まりました。2000年から大規模工場では自由化が始まっており、地域の電力会社以外の事業者からも電気を買うことができました。今回その範囲が小規模工場や一般家庭まで拡大しました。
 この自由化に伴い、都市ガスやLPガス、石油、通信、商社、メーカーなど多様な事業者が電力小売りに参入してくることが期待されることに加え、そうした事業者による料金メニューの多様化や、電気と他の商材・サービスとのセット販売など、皆さまの選択肢が増えることとなります。また、より多くの事業者が電力小売に参入することにより、事業者間の競争が活性化することを通して電気代が安くなることも期待されています。
 皆さまとしては、新しい事業者から電気を買うことに対して停電などの心配をする方もいらっしゃると思いますが、どの事業者から電気を買っても停電が起きやすい、起きにくいといった差はなく、これまでと同様に電力会社の送配電網を経由して家庭などに届きます。

自分に合った料金メニュー

 むしろ、自分がどの時間にどのくらい電気を使っているかを確認し、自分に合ったよりよい料金メニューを選ぶことによって積極的に電気料金を下げることができるようになるかもしれません。一方で、今回新たに事業者を選択しなくても電力会社が現在の料金で供給を継続しますので、電気の供給が受けられなくなることはありません。
 皆さまが積極的に選択を行うことにより、小売事業者が料金そのもののみならず、さまざまな工夫を通して顧客を獲得しようとするので、より充実したサービスが受けられるようになることが期待されます。
 まずは、資源エネルギー庁のHPに記載された「小売電気事業者」をご確認ください(http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/)。小規模工場や一般家庭向けの電気は、国の登録を受けたこの「小売電気事業者」から購入することができます。
 ホームページに記載されていない事業者から勧誘があった場合は、この小売電気事業者とどのような関係か確認してください。もし、無関係な事業者であれば小規模工場や一般家庭に電気を売ることができません。
 また、登録された「小売電気事業者」は、契約を結ぶ際に、契約期間、電気料金、解約の際の制約などについて十分な説明をすることが義務付けられています。疑問な点は、うやむやにせず、納得のいくまで事業者に説明を求めた上で、契約を結んでください。

事業者選択へ情報収集を

 私が委員を務める経済産業省の電力取引監視等委員会(注)では、電気事業者を選択する際に必要な情報を発信するとともに、悪質な事業者への監視を強化してまいります。委員会のHPでも、契約を結ぶ際に疑問に思う事柄や一般的な電力小売り自由化の仕組みについてFAQを作成しておりますので併せてご覧ください(http://www.emsc.meti.go.jp/info/faq/index.html)。
 事業者の皆さまにおかれましては、自分のニーズに合った小売電気事業者選択のための情報収集をよろしくお願いいたします。
(注)電力取引監視等委員会=電力市場における健全な競争が促されるよう、市場の監視機能を強化するため、経済産業大臣直属の組織として、平成27年9月に設立。法律、経済、工学などの専門家5人の委員および専属の事務局から構成。電力市場において適正な取引が行われているか監視するほか、電力小売営業のルールなど必要な制度づくりにも関与する。

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