因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 第12回つれしおの石ぶみPart.1

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いろいろ因島情報

第12回 特集 つれしおの石ぶみ Part.1

因島観光協会だより

01.jpg因島公園の一角に、つれしおの石ぶみという因島にゆかりのある文人19人の詩歌が刻まれている石があります。今回はその内の5人の詩歌をご紹介致します。

05.jpg詠人知らず
海原を八十島がくり
来ぬれども
奈良の都は忘れかねつも

万葉集の短歌で、西国に赴任する防人の一行が、灘波津を船出して潮と風にまかせた船旅を続け、因島の東海岸に沿い布刈瀬戸を抜け、糸崎へ仮泊のとき、来し方を振り返り、奈良の都へ望郷の思いをはせる。

07.jpg小林一茶
きぬぎすや
かすむ迠見る
妹が家
江戸後期の俳人で、この句は30歳過ぎ西国巡歴の際、尾道から島伝いに四国へ渡った折の作。因島辺りの旅情か。

08.jpg今 東光
雲無心海出

小説家であり僧侶で、この詩は「悪名」執筆中取材のため因島を訪れた時、一代の女傑麻生イトを追想し、眼下に展開する西に芸予諸島、東に燧灘の景観を流雲に託し称える。

09.jpg川口 松太郎
短夜や
うそと知りつつ
聞く話

劇作家で、この句は、文芸活動の傍取材に因島を訪れた折り、島の旅情は忽ちメロドラマとなる。

10.jpg志賀 直哉
船は島と島との間を縫って
進んだ。島々の傾斜地に
作られた麦畑が一ト畑
毎に濃い緑淡い緑と
はっきりくぎりをつけて雲
った空の下にビロードの
ように滑らかに美しく
眺められた。

小説家で、大正初年、尾道千光寺山の中腹に居を構え日本心境小説の代表作「暗夜行路」の筆を進めた。刻石はその作品の一節主人公時任謙作が四国への船旅で因島沖を通り過ぎるとき長閑な島の風情をみての心境を確かな筆致で表した。

因島観光協会だより   所報INNOSHIMA   2013年12月号

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