因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2018年2月号

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所報INNOSHIMA 2018.2月号

平成30年2月

会議所の動き

平成30年 年頭所感 因島商工会議所 会頭 村上祐司

村上海賊のPRで観光客誘致を長崎桟橋周辺の整備・開発に期待

kaitou.jpg IMFは2018年の世界経済は実質GDP成長率を前年比3.6%と予測していて、拡大基調を維持するものと考えています。わが国の情勢としては輸出がやや減速するものの官民あげたオリンピック需要が本格化すると見込まれることから内需が堅調に推移すると思われます。当因島地区は基幹産業である造船は新造船が先2年半分の受注があり、修繕ではバラスト水処理装置設置義務の延長により受注がやや先延ばし気味だが総合的には前年並みに推移すると思えます。商業面では消費・若者の島外流出、大型店の進出により厳しい状況は続いていますが、当所としては日本遺産村上海賊の積極的なPRにより観光客の誘致を図ります。又2021年に完成する岩城橋により通行量が増大する長崎桟橋周辺の整備・開発を上島町と共に検討して行き、計画が進行すれば商店街の方々の積極的な参加を期待します。又懸案であるフラワーセンターの活用については地域に密着したベストな案を早急にまとめ具体的に進めてゆきたいと思います。地域を伸ばし企業を育てる商工会議所として本年も果敢に取り組んでゆきます。

平成30年 年頭所感 日本商工会議所 会頭 三村明夫

日商会頭.jpg 平成30年の新春を迎え、謹んでお喜び申しあげます。
 日本商工会議所会頭として5回目の新年を迎えました。各地商工会議所の皆様におかれましては、日頃から当所事業に一方ならぬご支援・ご協力を賜り、年頭にあたり厚くお礼申しあげます。
 さて、西暦で下一桁が7の年は、過去に金融に関わる大きな危機が訪れたこともありましたが、昨年の世界経済は、米国経済が堅調に推移し、欧州も緩やかに回復、中国では高成長から安定成長へと軟着陸に向かっており、全体的に当初の予想を上回る安定した動きとなりました。わが国経済も、潜在成長率が回復したとはいえまだ1%程度の実力の割には健闘しました。しかし持続的な成長に向けて構造改革の推進とサプライサイド政策の実行がますます重要になっております。
 一方で、企業を取り巻く環境は、TPP11の大筋合意や世界の貿易量の急速な回復など明るい話題があるものの、北朝鮮問題、米国の保護主義的な政策、BREXITの動きなど、先行きの不透明感も大きくなっております。日本国内では、人手不足の顕在化が、賃金の上昇にも影響を及ぼし、また、多くの中小企業における経営者の高齢化、地方経済の疲弊など、経営者の悩みは尽きなかったのではないでしょうか。
 このように不確実なことが多く、変化のスピードが速い時代の中では、民間企業の経営者の役割がますます重要となっており、各々の経営者が「企業は何のために、誰のためにあるのか」を考え、その中で具体的にどう行動するべきかが問われています。今年は明治維新から150年、また、東京、大阪、神戸の三つの商工会議所が設立140周年を迎える年でもあり、自らの企業経営のあり方を振り返る好機でありましょう。
 日本の資本主義と民間企業の発展に多大な貢献を果たした渋沢栄一翁は、「論語と算盤」を著し、「道徳経済合一説」という理念の中で倫理と利益の両立を掲げております。その理念は商工会議所の精神的な支柱として、現代に受け継がれております。経営者の皆様には、是非とも渋沢翁の理念を自らの経営にどう活かすのか、改めて考えていただきたいと思います。
 さて、大きな時代の変化の中で、平成30年を迎えるにあたり、われわれ商工会議所が取り組むべき課題は山積しておりますが、私といたしましては、「中小企業の課題解決が日本経済の成長に直結するものである」との信念のもと、以下のような課題に重点をおいて取り組んでいきたいと考えております。
 1点目は、「人手不足の克服」です。深刻化する人手不足は、特に中小企業で顕著であり、およそ6割の企業が人手不足を訴え、この先もますます深刻化することが確実です。わが国における人手不足解消のためには、女性、高齢者、外国人などの多様な人材の活用とともに、ⅠCTなどを活用した生産性の向上が不可欠です。商工会議所としては、会員企業への支援に必要な施策を政府の各種会議などで要請していくとともに、支援事業の実施に取り組んでいきます。また外国人材のさらなる活用についても、時代に応じた抜本的な見直しを訴えていく所存です。
 2点目は、「事業承継」への取り組みです。昨年は、事業承継税制の抜本拡充を求める「推進大会」を開催するなど、全国の商工会議所の総力を挙げて、政府・与党へ働きかけた結果、平成30年度税制改正において、商工会議所の意見が多く盛り込まれた形で、事業承継税制の抜本拡充が実現しました。改めて税制改正の実現にご協力いただいた関係各位に厚く御礼申しあげます。中小企業の事業承継は、単なる相続の問題ではなく、世代交代による中小企業の活性化、生産性向上、地方創生など、わが国経済の成長に関わる大変重要な課題であります。今後5年間で団塊世代の経営者30万人が70歳に到達する「大事業承継時代」を迎える中で、商工会議所として、事業承継税制をはじめ、国の施策をフル活用し、わが国経済を支える中小企業の円滑な事業承継を後押ししていく必要がありますので、引き続き、皆様のご協力をよろしくお願い申しあげます。
 3点目は、「地方創生」への取り組みです。第一次産業の活性化、およびインバウンドのみならず国内観光を含めた観光振興による地域・地方の活性化に引き続き取り組みます。さらに、2020年オリンピック・パラリンピックは、わが国の魅力を世界にアピールする絶好の機会であり、招致から続けてきた大会成功に向けての取り組みは、商工会議所の使命の一つと捉えております。加えて、大阪・関西における2025年国際博覧会の誘致も強力に進めていくことが重要であります。
 平成30年は、上述の課題を解決・克服していくための1年にしたいと考えております。「未来を拓く商工会議所」として、日本商工会議所では、全国515商工会議所、青年部、女性会などとの連携をさらに強化し、企業、地域、ひいては日本経済の持続成長の実現に向けて全力で取り組んでまいります。

因島地区新年互礼会

 1月9日(火)、18時からホテルいんのしまにおいて、2018因島地区新年互礼会を開催しました。出席者は官公署・諸団体から50名、会議所議員・参与から51名、会員企業・事務局から13名の合計114名が出席し、新年の門出を祝いました。最初に世話人挨拶として、村上祐司会頭から「今年は明治維新から150年、尾道市市制120年に当たります。この年を元年として自らの進路を見定めるために勉強し、充実させていかなければならない。産業は変わっており、さらにそうなるだろう。女性、高齢者、外国人の力は必須となり、その働く環境づくりを検討していく必要がある。日本遺産・村上海賊を通じて交流人口を増やしながら、改めて食の事に挑戦していきたい。フラワーセンター再利用、岩城橋開通に伴う長崎再開発に取り組んでいきたい」と語られました。続いて、来賓を代表して平谷祐宏尾道市長から祝辞を頂戴しました。その後アトラクションとして因島高等学校吹奏楽部による演奏が行われ、松浦幸男広島県議会議員の乾杯の音頭で祝宴に入りました。最後に尾道市議会吉田尚徳議長の締めの言葉で互礼会は終了しました。

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広島県最低賃金・広島県特定(産業別)最低賃金が改正されました。

 広島県最低賃金額の改定(時給額818円 平成29年10月1日から発効)に引き続き、広島県特定(産業別)最低賃金額が改定されました。改定されたのは製鉄業等8業種の特定最低賃金で平成29年12月31日から発効します。
適用される業種の詳細等につきましては
広島労働局賃金室(☎082‐221‐9244)または尾道労働基準監督署(☎0848‐22‐4158)へお問い合わせください。

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会員インタビュー69

2018年 新体制としてのチャレンジ

㈱ハリソン産業因島 代表取締役   
福田 佳郎氏  

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仕事内容について教えてください

 船舶用の燃料油や潤滑油、また清水の加熱器・熱交換器の専門製造業として35年以上の実績を残してきました。社名でもあるハリソンは小型熱交換器の代名詞になっており、ハリソン式のプレート&フィンヒーターは省スペースで効率よく熱交換ができることで全国の造船所等に永年にわたりご愛顧頂き納品しております。開発以来ハリソン式の熱交換器が発展してこれたのは、より良い製品をつくりたいという技術者としての自覚と誇りです。またガスケット・ベアリング・パッキン・Oリング他といった舶用部材販売やスタッド溶接工事、セラミックライニング工事等、少数精鋭ながら営業・設計・製造一体となり、得意先のニーズと期待に応えるべくフレキシブルな体制で取り組んでいます。

このお仕事で心掛けていることは?

 会社のビジョンや方向性を明確にし、共有することです。また製造品質を第一に納期を守り、コスト意識を高めるよう部署間でのコミュニケーションを大切にしています。生産管理や品質管理などの管理業務が円滑に進むようPDCAサイクルを徹底し、製品と業務が継続的に改善されるような体制づくりを心掛けています。社員にアンケート用紙を渡して日頃の仕事や生活の中で不便なことや便利なものなどを思いついたら書き留めてもらうようにすることで、新製品の開発や仕事方法の改善や生産効率の向上にもつながればと思っています。これまで同様に社員ファーストと考え、さらにより良い職場環境を目指しています。

ご自身について教えて下さい

 大阪府出身で、大学卒業するまでの22年間は大阪で過ごしました。卒業後は東洋エクステリア(現(株)LIXIL)に就職して東京で4年、大阪で10年の計14年営業の仕事をしていました。当時は、朝から晩まで直行直帰で代理店や販売店に伺い、たくさんの方にエクステリアの魅力やガーデンルームの販売に注力していました。結婚を機に妻の地元である因島に移り、当社に勤務して丸5年が経ちました。2018年1月より代表取締役という大任を拝することになり、これまで以上に人との結びつきを大切にしていきますのでよろしくお願いします。

趣味など…

 ゴルフとランニングです。ゴルフは子どもが生まれてから回数が減りましたが、落ち着いたら練習を再開したいと思っています。仕事をするうえでも体力は必要になるので、体力づくりの一環として休日の朝は島内を10~20㎞走っています。社員にも声を掛けて因島健康マラソンに参加するなど、健康管理には気を付けるようにしています。過去2回大阪マラソンにエントリーしてフルマラソンを経験しました。走り切るのはしんどいですが、沿道からの応援は走っている時にすごく力をもらえますし、ゴール出来た達成感でまたがんばろうと思えます。年に1回は大会に出場するべく、全て走り切るということを目標に今年もがんばります。

因島について…

 しまなみ海道をはじめ、瀬戸内海の島々の景色は非常に美しく素晴らしいところです。しかしながら島の人口減少に伴い、人員確保も難しくなっています。人が生活するうえで重要なことの一つに地元産業の発展が必要だと考えますので、より良い商品をつくり会社を発展させることで少しでも地域社会に貢献できればと思います。

今後の抱負は?

 本質は変わらず、時代に対応できる不易流行の経営を目指します。変化する多種多様な社会やルールの中で求められているものを社員一丸となって考え、問題を解決していく集団になれるように社長として舵取りを行います。近年ではバラスト水処理装置の取扱も行っており、今後も熱交換器・加熱器だけにとらわれず新しい製品づくりにチャレンジしていきます。



新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

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因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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インフォメーション

中小企業経営者のみなさまへ

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働き方改革・女性活躍発見サイト ヒント!ひろしま

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尾道市ふる里就職促進協議会からのお知らせです

● 「2018尾道地域企業合同説明会」参加事業所を募集

 尾道地域での就職を希望する平成31(2019)年3月新卒予定者をはじめ、U・I・Jターン就職希望者、一般求職者が一同に集まりますので、自社PRができる貴重な機会です。人材確保のため、ぜひご参加ください。
詳しくは、今号会報誌に同封しています案内チラシ(裏面参加申込書)、または協議会ホームページをご覧ください。

企業合同説明会.jpg日 時 3月20日(火)13:00~16:30
場 所 びんご運動公園 健康スポーツセンター
参加費 無料
申込期限 2月20日(火)

お問い合わせ先:尾道市ふる里就職促進協議会事務局 (尾道市商工課)
TEL:(0848)38-9183  URL:http://www.bbbn.jp/~furusato

●「国の教育ローン」(日本政策金融公庫)のご案内

 高校、大学等への入学時・在学中にかかる費用を対象とした公的な融資制度です。お子さま1人につき350万円以内を、固定金利(年1.76%(平成29年11月10日現在))で利用でき、在学期間内は利息のみのご返済とすることができます。
 詳しくは、「国の教育ローン」で検索していただくか、下記のコールセンターへお問い合わせください。

【教育ローンコールセンター】☎0570-008656(ナビダイヤル)または☎(03)5321-8656

因島村上海賊焼き

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