因島商工会議所 : 所報INNOSHIMA : 2018年8月号

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所報INNOSHIMA 2018.8月号

平成30年8月

会議所の動き

第24期第5回通常総会開催事業報告・決算を承認

 6月22、23日に第24期第5回通常議員総会並びに議員・参与視察研修会を愛媛県松山市において開催しました。
 出席者は26名、委任状が37名で総会は有効成立し、第1号議案、平成29年度因島商工会議所事業報告及び収支決算承認について、第2号議案、平成29年度因島中小企業相談所収支決算承認について、第3号議案、平成29年度その他特別会計収支決算承認について審議が行われ、異議なく承認されました。
 視察研修では四国電力伊方ビジターズハウスのホールにおいて、施設職員から原子力発電の仕組みと安全対策、伊方原子力発電所の現状と今後について説明を受けました。地震対策として独自の補強を行い1000ガルの揺れにおいても機能するように対策を行っていることや、浸水対策として予想到達水位より高い場所にあるにもかかわらず水密扉や防水シール加工、海水ピットなどの浸水防止対策を行っているなど、普段知る機会のない安全対策について知ることが出来ました。また、原発事故時に一番心配される電源確保対策と原子炉の冷却についても、高台への非常用発電装置の設置等、配電線の複数ルート化や、冷却手段の多重化を行っているなど複数の安全対策をしていることをわかりやすく説明していただけました。また、発電所による日本の電力供給量割合をグラフによって説明を受けることで、原発停止後は石炭やLNGなどによる火力発電への依存が大きくなっていることについてもわかりやすく知ることが出来ました。その後、伊方原子力の現状として、1号機の廃炉に続き今回2号機の廃炉が決定しており、3号機についても今年の9月末まで運転停止が決まっているということで、伊方原子力発電所に勤務していた従業員及び協力会社については別の施設へ行っており、以前ほど多くはいないとの話を伺いました。また、新施設として1号機、2号機を含めた使用済燃料を再処理工場へ搬出するまでの一時的な保管施設として乾式貯蔵施設の建造が行われることについて説明を受けました。
 最後に、展示施設の見学として、伊方原子力発電所の地中から掘り起こされた岩盤の展示物から地震に対して影響を受けにくい土地であることや、冷却プールの映像から、燃料の冷却について等説明を受け、エネルギー関連施設の見学会を終了しました。

■総括的概要 

 世界経済が回復する中で、我が国経済は2012年11月を底に緩やかな回復基調が今日まで続いています。企業収益は過去最高となり雇用・所得環境は改善され、国内需要が持ち直され好循環をもたらしております。今では景気回復の長期化によって労働力不足感が高まっていますが、こうした経済の需給の引き締まりにもかかわらず賃金の伸びは緩やかなものであり、念願であるデフレ脱却には課題が残されています。
 当因島地区の基幹産業である造船は新造船の工事量を2年超分確保していた事とバラスト水処理装置設置工事と併せるとほぼ前年並みに推移したと思えます。当所としては工業対策として若者の地元定着・労働力確保を目的とした尾道ふるさと就職促進協議会の運営・造船鉄工祭への協力・因島ものづくり企業見学ツアーを実施しました。又造船技術の伝承を目的とした因島技術センターへの支援や、補助金の活用等金融支援も積極的に行いました。
 商業面では依然と若者・消費の島外流出は続いており、大型店進出の影響もあり厳しい状況は今なお続いています。商業対策として地元消費の喚起を目的としたふるさと商品券の販売を実施しました。又空き店舗活用のための空き店舗調査を実施し次年度も引き続き行います。夢プラザ・TAU等各イベント出店を推進し、店舗のグレードアップを目指すええみせじゃん尾道への積極的な参加協力も行いました。
 観光面では、日本遺産村上海賊の影響もあり観光客が少し増加している様です。観光対策としては、フラワーセンターの活用について検討し次年度も引き続いて取り組んでいきます。観光客へのサービスとして昨年度作成したグルメマップの第二弾を3万部発行し、配布しました。又体験型修学旅行を受け入れ、はっさく大福作りを実施し高校生に良き思い出の体験をしていただきました。又本年度はお好み焼きの海賊焼きが開発された年であり当地区の特産品として更に広めてゆきます。
 その他、小規模事業者への情報提供や地域活性化の為、ホームページ・SNS・メールマガジンで情報発信を行いました。小規模事業者への支援としては巡回・窓口相談等において金融・税務・労働他幅広く徹底して行いました。この他地域に無くてはならない商工会議所を目指し、平成29年度事業を実施しました。

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第24期第13回常議員会開催認

 7月26日(木)、15時より第24期第13回常議員会が開催されました。出席者は7名で、尾道市への要望について、各常任委員会で審議した内容について協議を行いました。今後、因島選出の尾道市議会議員と要望について意見交換を行い、その後尾道市へ要望していきます。その他報告事項としては、河井實議員の中国経済産業局長表彰について報告が行われました。

第24期3号議員変更について

 因島鉄工業団地(協)の役員改選で片島伸一郎氏が退任され、新理事長に廣田一敏氏が選任されたことに伴い、議員職務執行者が同組合の廣田一敏氏に変更されました。



インフォメーション

平成30年7月豪雨による災害に関する特別相談窓口

 この度の豪雨災害により、被害を受けられた地域の皆様並びに会員事業所の皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
 因島商工会議所では、被害を受けられた中小企業・小規模事業者の皆様対象とした「特別相談窓口」を設置いたしました。お気軽にご相談ください。

■事業継続、再開などの経営全般について

 事業の復旧、再開など経営に関する悩みについて広く相談に応じます。資金繰りに関する相談会を実施します。

■金融機関等からの借入れや返済について

①政府系金融機関による災害復旧貸付
 日本政策金融公庫及び商工組合中央金庫が、災害により被害を受けた中小企業・小規模事業者に対して、事業の復旧に必要な設備資金や運転資金を融資します。
②信用保証制度(セーフティネット保証4号)
 自然災害等の突発的事由(噴火、地震、台風等)により経営の安定に支障を生じている中小企業者への資金供給の円滑化を図るため、信用保証協会が通常の保証限度額とは別枠で保証(100%保証)を行います。
③被災既往債務の返済条件緩和等の対応強化
 災害救助法が適用された各府県の日本政策金融公庫、商工組合中央金庫及び信用保証協会が、返済猶予等の既往債務の条件変更、貸出手続きの迅速化及び担保徴求の弾力化などについて、今般の災害により被害を受けた中小企業・小規模事業者の実情に応じて対応します。
④小規模企業共済契約者に対する貸与の拡充
 特例災害時貸付を新たに措置し、今般の豪雨により被災した小規模企業共済の契約者に対し、(独)中小企業基盤整備機構において次のとおり災害時貸付の貸付利率の無利子化、据置期間の設定や償還期間の延長など貸付条件の緩和を実施します。なお、被災した事業所又はその契約者事業の主要な資産について、全壊、流失、半壊、その他これらに準じる損害を受けていることの証明を商工会、商工会議所又は中小企業団体中央会から受けていることが必要となります。
⑤金融庁相談ダイヤル(金融機関とのトラブル等)
 金融サービス利用者相談室においては、平成30年7月豪雨発生に際し、被災者等からの各種金融機関の窓口のお問合せや金融機関等とのお取引に関するご相談等への対応のため、「平成30年7月豪雨金融庁相談ダイヤル」を左記のとおり、開設しました。
受付時間 平日10時~17時
《電話での受付》(フリーダイヤル)0120-156-811
※IP電話からは03-5251-6813 におかけください。

会員インタビュー72

豊富なメニューとアットホームなおもてなし

ペーパームーン   
三阪 達也氏 三阪 智子氏  

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仕事内容について教えてください

 故女傑、麻生イトさんの旧居である築90年の和風住居を改修した、アットホームなカフェレストランです。洋食と和食を両方楽しめてお酒も飲めるレストランとして土生商店街で昭和58年5月にオープンし、今年35周年を迎えます。オープン当初からドリアやグラタン、ハンバーグが人気です。お好み焼店では因島村上海賊焼きがブームになっていますが、当店ではシーフードを使った海賊スパゲティーをおすすめしています。実は村上海賊が日本遺産に認定される前からあったメニューです。妻の実家の農家で収穫した、因島産レモンスカッシュは島外のお客様に人気です。小さなお子様がいる家族連れから年配の方まで幅広い年齢層のお客様に来ていただけるファミリーレストランのように、メニューは老若男女に対応して幅広くご用意しております。もっとメニューを絞ろうかと思うこともありますが、常連さんが必ず頼むメニューもあるのでなかなか難しく、バラエティー豊富なメニューで皆様のご来店をお待ちしております。

このお仕事で心掛けていることは?

 お客様との会話を楽しむことと、アットホームで和気あいあいとしたお店づくりを心掛けています。島外から観光に来られたお客様には因島の観光スポットやグルメの案内をしています。うちも飲食店だけど、因島のおすすめグルメを聞かれると、素直に「いんおこ」とお伝えしています。日曜日は観光協会が休みということもあり、パンフレットも置いているし観光案内所のようになっていることもよくあります。バスが1時間に1本ぐらいなので、運が良ければフットワークの軽い常連のお客様が観光案内してくれることもありますよ。

ご自身について教えてください

 幼少期から因島土生商店街で育ち、高校卒業後は大阪にある調理師学校へ行きました。その後は大阪の飲食店で働きながら経験を積み、28歳で帰省して和食洋食の両方を楽しめるレストランを始めました。当時は造船業が盛んで因島大橋が開通した年でもあり、土生商店街も多くの人で賑わっていました。店を始めて3年目の昭和61年頃に造船不況で「島が沈む」とまで言われお客さんも激減しましたが、長く続けているといろんな人と関わり、お客様に助けられて35年も続けてこれたと感謝しています。

因島について・・・

 産業のまちですが、最近は観光客も前より少し増えたように思います。サイクリング客への対応が少し遅かったので、今後はSNSを使ったりしてもっと対応していかなければならないと思います。ポルノグラフィティを応援する店として、ファンがお店に来て話をするうちにリピーターになってくれています。因島の人はみんな親切で優しいと言われます。時代の流れでコンビニでもコーヒーが安く飲めるようになり、やめていった喫茶店もたくさん見てきました。土生商店街もだんだんお店が少なくなってきましたが、新しい飲食店も増えました。最近では若い世代の人達がマルシェやイベントを企画したりして、新しい風を吹き込んでくれて頼もしく思います。

今後の抱負は?

 年齢的なものもあるので後継者がいればいいのですが、ポルノグラフィティファンのお客様が全国から何度も足を運んでくれるので、続けられる間はおもてなししたいと思います。北海道から九州までの全国から来てくれるのでいろんな話が聞けて楽しいです。昔から来てくれているお客様は結婚して子どもが生まれて家族で来てくれたりするので、成長が見れてうれしく思います。まだ先の話にはなりますが、将来的には麻生イト記念館として資料や遺品などを後世に残し伝承していきたいと考えています。



新入会員紹介

ご入会ありがとうございました。

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インフォメーション

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因島データ情報

■因島金融データ

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■雇用状況

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■因島 人口・世帯数

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