因島業界動向(令和2年7月~9月)
1.【因島経済動向調査(DI方式)報告】
(調査の概要)
1、調査方法 FAX送信によるアンケート調査(景気観測調査の回答使用)
2、調査内容 ①景況のほか、生産額・売上額など6項目について、平成29年6月の状
況と前 年同月調査との比較
②同一項目における平成29年7月~9月の先行き見通し
3、調査時期 6月初旬~下旬
4、調査対象 55社(製造業:17社 非製造業:38社)
5、回収状況 回答 39社(製造業:16社 非製造業:23社)
回答率 70.9%
DI:各調査項目についての判断の状況を示す。ゼロを基準に、プラスの値は景気の上向き傾向(「良い」)をあらわす回答割合が多いことを示し、マイナスの値は景気の下向き傾向(「悪い」)をあらわす回答割合が多いことを示す。
DI=(増加・好転など「良い」の回答割合)―(減少・悪化など「悪い」の回答割合) ※注 原材料・商品仕入価格:DI=(下降)-(上昇) |
~因島景況の総括 令和2年9月期~
全業種DI(良い-悪い)は、▲68(前回6月調査▲64、R1.9月調査▲17)で前回調査から比較すると▲4ポイントと小幅な減少となった。
製造業では、船舶造修:▲60(前回6月調査▲60)と前回調査比で横ばいとなった。その他機械金属:▲60(前回6月調査▲100)で、製造業DIは▲63(前回6月調査▲73、R1.9月調査▲6)と10ポイント上昇となった。コロナ禍による世界全体での発注隻数の減少により、造船強国である韓国や中国でさえも、現在受注確保に苦戦している。感染症による経済活動の停滞が更に長期化してしまうと、造船会社の設備削減も辞さない状況である。
非製造業では、建設業:▲50(前回6月調査0)、卸売業:▲67(前回6月調査▲83)、小売業:▲100(前回6月調査▲33)、運輸・サービス業:▲75(前回6月調査▲75)で、非製造業DIは▲71(前回6月調査▲57、R1.9月調査▲25)で前回調査より▲14ポイントとなった。
【令和2年9月期 景況DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:R1.9月》
【令和2年10月~12月の先行き見通し 因島景況】
全業種DI(良い-悪い)は▲46(前回6月調査▲58、R1.9月調査▲0)と前回調査から12ポイント上昇の見通しとなった。
製造業では,船舶造修:▲60(前回6月調査▲60)と横ばいで推移しており、機械金属:▲20(前回6月調査▲50)で、製造業DIは▲44(前回6月調査▲60、R1.6月調査0)で、造船以外の製造業で復調の兆しがあり、16ポイント上昇の見通しである。
非製造業では、建設業:▲75(前回3月調査▲25)、卸売業:▲50(前回3月調査▲57)、小売業:▲33(前回3月調査▲33)、運輸・サービス業:▲63(前回3月調査▲67)で、非製造業DIは▲48(前回6月調査▲57、R1.9月調査▲25)となり、「Go Toキャンペーン」や尾道市の商品券事業により、今後も売り上げ回復の見込みがあるとの判断から、前回調査より9ポイント上昇の見通しとなった。
【令和2年10月~12月の先行き見通し 景況DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:R1.9月》
~因島生産額・売上の総括 令和2年9月期~
全業種DI(良い-悪い)は▲57(前回6月調査▲67、R1.9月調査▲34)で10ポイント上昇となった。
製造業では船舶造修:▲40(前回6月調査▲40)、機械金属:▲80(前回6月調査▲75)で、製造業DIは▲63(前回6月調査▲60、R1.9月調査▲33)で▲3ポイントとになった。
非製造業では、建設業:0(前回6月調査▲50)、卸売業:▲50(前回6月調査▲83)、小売業:▲34(前回6月調査▲33)、運輸・サービス業:▲88(前回6月調査▲88)で、非製造業DIは▲53(前回6月調査▲71、R1.9月調査▲35)で、前回調査から18ポイントと上昇した。製造業では依然苦しい状態ではあるものの、サイクリスト等の観光客数回復などにより、非製造業部門での売上回復が見られたため、3期ぶりの上昇となった。
【令和2年9月期 売上DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:R1.9月》
【令和2年10月~12月の先行き見通し 売上DI】
全業種DI(良い-悪い)は▲33(前回6月調査▲29、R1.9月調査▲31)で前回調査から見ると▲4ポイントとなった。
製造業では船舶造修:▲60(前回6月調査▲60)、機械金属:0(前回6月調査▲50)で製造業DIは▲43
(前回6月調査▲60、R1.9月調査▲33)で前回調査より17ポイント上昇の見通しとなった。造船業は
非製造業では、建設業:▲75(前回6月調査▲75)、卸売業:▲33(前回6月調査▲50)、小売業:67
(前回6月調査0)、運輸・サービス業:▲25(前回6月調査▲50)で非製造業DIは▲24(前回6月調査▲47、R1.9月調査▲30)と前回調査より23ポイント上昇する見通しとなった。観光客、特にサイクリストが戻ってきている事の期待もあり、大幅に上昇すると見込んでいる。