因島商工会議所 : 因島業界動向(平成30年4月~6月)

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因島業界動向(平成30年4月~6月)

1.【トピックス】

◆因島商工会議所関連◆

村上海賊焼きスタンプラリー開催

 4月1日、平成28年に日本遺産に認定された「村上海賊」の魅力を“食”を通して発信しようと、平成29年12月に「因島村上海賊焼き」が開発され、島内の13のお好み焼き店で提供されるようになりました。「因島村上海賊焼き」の認知度を高め、実際に店舗で食べてもらうことを目的に、スマートフォンのアプリを使った「因島村上海賊焼きスタンプラリー」を開催しました。また、「いんのしまグルメマップ」の第2段を3万部発行し、島内外の観光案内所等で配布しました。

◆新入社員研修開催◆

 4月3日、当所主催の新入社員研修をホールで開催しました。入社して間もないこの4月という大切な時期に最小限の時間で企業人として必要な基礎知識・ビジネスマナー等の体得と自己の発展を目指している。 第1部の講師には、労務問題解決コンサルタント 藤原 義正(ふじわら よしまさ)氏をお招きし、 社会人としての心構え・帰属意識・愛社精神・服務規律・就業規則の遵守・問題が起こったときや悩みがある時の対応方法等の実例をベースに講義頂きました。第2部の講師には化学メーカー営業管理者の傍ら各地で講演・研修講師として活躍中の㈱ファーストプライズ所属の岡田信夫氏をお招きし、会社を知る、自己表現力を磨く、人間関係、自己啓発、指示と報告、仕事の進め方、職場のエチケット・マナー、社会人の言葉遣い、電話・名刺・ビジネス文書の基本、チームワークで成果を出す、物事をとらえる目を養う、会社の数字を理解する、仕事の工夫と改善対人関係を強化する、など実技を交えて講義頂きました。研修会へ6事業所の新入社員53名が受講され企業は人なりと言われます、この時期の人材開発は重要な経営戦略の一つであり、有意義な研修となりました。

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◆因島技術センターで初任者研修◆

 4月5日、因島技術センターにおいて初任者研修が開校され入校式には8社、新人・中途採用者58人が出席しました。同センターは、新会長に林清春内海造船因島工場長が就任し、新体制がスタートしました。 この研修は座学講義や実技実習を通じて、研修修了後には現場で即戦力として活躍できるように育成するため、期間中には現場で必要な各種資格取得を目指しました。6月29日には修了式が行われ、無事に閉校しました。

◆因島アメニティ公園まつり開催◆

 尾道市因島大浜町のしまなみビーチ周辺で5月3日、4日に因島アメニティ公園まつり(実行委主催)が開催されました。しまなみビーチでは魚のつかみ捕り、青空市や村上水軍の伝令船「小早」の体験乗船、因島村上水軍陣太鼓、凧作り、綿菓子作り、キーホルダー作りなど会場狭しとばかり様々な行事で賑わいました。会場内のデッキでは、フリーラインスケート体験がありました。

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◆村上海賊城跡ウォーキング開催◆

 5月12日、八朔の花や除虫菊の見ごろに、村上海賊ウォーキング大会を因島重井町で開催し25名が参加しました。フラワーセンターを出発し、村上氏最盛期・最後の本拠地である青木城と出城の馬神城跡を巡りました。

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㈱内海造船関連トピックス

~進水式・完工~
 4月20日に、内海造船瀬戸田工場で旅客船兼自動車航送船「シルバーティアラ」が完工しました。全長148.8メートル、幅23.4メートル、深さ14.1メートル、航海速力19.7ノットです。
 5月22日に、内海造船因島工場で自動車運搬船「トランスハーモニー2」が完工しました。全長199.99メートル、幅32.2メートル、深さ30.33メートル、総トン数5万200トン、航海速力約19.75ノット、船籍はパナマです。 
5月29日に、内海造船因島工場で建造中の東南アジア海域を航行するプロダクトタンカー「キラナ・ハスタ」が進水しました。全長157.98メートル、幅27,9メートル、深さ11.2メートル、総トン数1万3,200トン、航海速力約13.5ノット、船籍はシンガポールです。
 6月8日に、内海造船瀬戸田工場でばら積貨物船アロウカリアが完工した。全長160.8メートル、幅26メートル、深さ14メートル、総トン数1万6,774、航海速力約13,5ノット、船籍パナマ。




2.【因島経済動向調査(DI方式)報告】

(調査の概要)
1、調査方法 FAX送信によるアンケート調査(景気観測調査の回答使用)
2、調査内容 ①景況のほか、生産額・売上額など6項目について、平成29年6月の状 
          況と前 年同月調査との比較
         ②同一項目における平成29年7月~9月の先行き見通し
3、調査時期 6月初旬~下旬
4、調査対象 55社(製造業:17社 非製造業:38社)
5、回収状況 回答 39社(製造業:16社 非製造業:23社)
  回答率 70.9%

DI:各調査項目についての判断の状況を示す。ゼロを基準に、プラスの値は景気の上向き傾向(「良い」)をあらわす回答割合が多いことを示し、マイナスの値は景気の下向き傾向(「悪い」)をあらわす回答割合が多いことを示す。

DI=(増加・好転など「良い」の回答割合)―(減少・悪化など「悪い」の回答割合)

※注 原材料・商品仕入価格:DI=(下降)-(上昇)
       製品・商品在庫:DI=(不足)-(過剰)
       従業員:DI=(不足)-(過剰)


~因島景況の総括 平成30年6月期~

 全業種DI(良い-悪い)は、▲35(前回3月調査5、H29.6月調査▲21)で前回調査から比較すると40ポイントと大幅に下降した。
 製造業では、船舶造修が▲40(前回3月調査40)で新造船はフェリーを1件受注した。今も船価は低く他国との競合は過熱していて見通しは悪い。修繕は国内の競合が強く景況の先行きは上昇する気配はない。機械金属0(前回3月調査40)で、製造業DIは▲18(前回3月調査25、H29.6月調査▲38)で、48ポイント下降した。
 非製造業では、建設業が▲20(前回3月調査0)、卸売業▲80(前回3月調査▲33)、小売業が▲33(前回3月調査0)、運輸・サービス業▲50(前回3月調査0)で、非製造業DIは▲48(前回3月調査▲9、H29.6月調査▲8)で39ポイント下降した。

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【平成30年6月期 景況DI】

《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H29.6月》

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【平成30年7月~9月の先行き見通し 因島景況】

 全業種DI(良い-悪い)は、▲13(前回3月調査▲32、H29.6月調査▲13)と前回調査から19ポイント上昇した。全体的には「悪化」から「横ばい」への変化が主因であり、実体はほぼ横ばいで推移する見込みである。製造業では、船舶造修が0(前回3月調査▲20)、機械金属20(前回3月調査0)で、製造業DIは0(前回3月調査▲25、H29.6月調査▲19)で25ポイント上昇した。
 非製造業では、建設業が▲20(前回3月調査0)、卸売業▲40(前回3月調査▲83)、小売業が▲33(前回3月調査0)、運輸・サービス業▲10(前回3月調査▲37)で、非製造業DIは▲21(前回3月調査▲36、H29.6月調査▲9)で前回3月から15ポイント上昇した。

【平成30年4月~6月の先行き見通し 景況DI】

《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H29.6月》

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~因島生産額・売上の総括 平成30年6月期~

 全業種DI(良い-悪い)は▲25(前回3月調査▲8、H29.6月調査▲18)で17ポイント下降した。
 製造業では、船舶造修が▲20(前回3月調査0)、機械金属20(前回3月調査40)で、製造業DIは▲12(前回3月調査6、H29.6月調査▲18)と船舶造修は下降しているものの「増加」から「横ばい」への回答が増加したためである。
 非製造業では、建設業が▲20(前回3月調査▲40)、卸売業▲20(前回3月調査▲33)、小売業が▲33(前回3月調査0)、運輸・サービス業▲50(前回3月調査0)となり、非製造業DIは▲35(前回3月調査▲18、H29.6月調査▲18)で早期に梅雨入りしたことで小売業やサービス業の客数が減少したことで17ポイント下降した。

【平成30年6月期 売上DI】

《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H29.6月》

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【平成30年7月~9月の先行き見通し】

 全業種DI(良い-悪い)は▲5(前回3月調査▲26、H29.6月調査▲16)で前回調査から見ると21ポイント上昇した。製造業では船舶造修0(前回3月調査▲20)、機械金属0(前回3月調査25)で製造業DIは0(前回3月調査▲31、H29.6月調査▲32)と上昇した。「悪化」から「横ばい」への変化が主因であり、実体はほぼ横ばいで推移する見込みである。
 非製造業では、建設業が▲60(前回3月調査20)、卸売業0(前回3月調査▲50)、小売業が▲33(前回3月調査0)、運輸・サービス業20(前回3月調査▲38)で非製造業DIは▲9(前回3月調査▲23、H29.6月調査▲4)と前回調査からは上昇するとの見方であった。

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3.【在因島金融機関取扱い(残高)状況】

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4.【企業倒産状況】(負債総額1,000万円以上)

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5.【月間有効求人数・月間求職者数・求人倍率】

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6.【経営改善資金推薦状況】

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7.【因島商工会議所会員数】

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8.【今期のアンケート調査結果】

 人手不足が深刻化し、企業にとって対策が極めて重要となっており、各企業における対応策についてお伺いした結果、「賃上げ」による対策が多い結果となった。
回答件数 24件

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