因島商工会議所 : 因島業界動向(平成25年7月~9月)

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因島業界動向(平成25年7月~9月)

1.【トピックス】

◆㈱内海造船関連トピックス◆

9月6日に、内航RORO船の「第2はる丸」(7,756トン)の修繕工事の際に、波を抑えて燃費を向上させる省エネ装置「ステップ」を初めて、既存の貨物船に装着した。ステップは同社と独立行政法人の海上技術安全研究所が共同開発したもので、船首近くの両舷に突起を設けることで船首部に受ける波の抵抗を減らす効果がある。

◆外国の囲碁好き地元アマと対局◆

米国やフランスなど9ヵ国の囲碁愛好家26人が7月10日、囲碁記念館で、地元のアマチュア棋士と対局交流した。米国で指導を続けている関西棋院の前田亮六段たちが初めて企画した囲碁合宿の一環。棋力に応じて因島の囲碁愛好家と2、3局ずつ対戦した。米国カリフォルニア州の会社員スティーブ・バレルさんは「秀策の出身地なので貴重な体験ができ、わくわくした」と話した。

◆本因坊秀策囲碁まつり開催◆

第63回本因坊秀策囲碁まつりが因島市民会館で開催された。7月14日にプロ8人と、13日のアマ予選を勝ち上がった8人がトーナメント形式で対戦する本因坊秀策杯があり、公開対局となった決勝は、プロ同士であり、許家元初段が中野寛也九段に4目半で勝ち、賞金100万円を獲得した。クラス別競技大会には全国から235人が参加。プロによる指導碁もあり、会場は愛好家たちの熱気に包まれた。

◆宮島さん協賛「いんのしま水軍花火大会」開催◆

7月27日に因島の夏の風物詩である宮島さん協賛「いんのしま水軍花火大会2013」が開催された。土生・生名水道の船台から最大直径24センチ8号玉を初めとする連続約3000発の花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩る花火大会は多くの観客で賑わった。

◆「新入社員激励会」開催◆

2013新入社員激励会 017.jpg入社後3ヶ月を経過し、職場への定着が期待できる新入社員を激励し、今後長く地元企業での就労を促進する目的で、8月1日に「新入社員激励会」が開催された。地元5企業から25名の新入社員が参加し、激励会、「誰でもマネできるのにやっていない習慣~ダメダメ・ヘッポコ社員からデキる社員に変われた理由~」のテーマで新田龍先生の講演会、交流会などが行われた。


◆「地元市議会議員との懇談会」開催◆

8月9日に、因島地区の市議会議員7名と当所三役及び常任委員会委員長の8名で「市議との懇談会」を開催した。懇談会では、村上弘二議員から、前回の懇談会からの動向を含め簡単に1年間の議会報告後、当所委員会から、
(商業委員会)
①大型店の出店で地元商業者が衰退するのは明白ですが、地元商業者の高齢者向け、又はそれに似たサービスの向上、創出を促すべく、市として経済的支援をしていただきたい。
(工業委員会)
①因島大橋の車幅制限を緩和してほしい、
②家老渡バス停~日立造船西門間の道路への離合カ所の設置について、
③企業の投資に対する補助及び国・県の実施する補助制度の斡旋・紹介、
④因島地域における土地の固定資産評価額を適正価格になるよう見直しを働きかけていただきたい。
⑤セーフティネット貸付制度について柔軟な対応をしていただけるよう信用保証協会への働きかけや市による援助をお願いしたい。
⑥自治体が発注する者ものは地元業者が製造・生産するもの、または日本製を優先するようにしていただきたい。
(観光運輸委員会)
①展望台の雑草の伐採。
②家老とバス停~(工業②と同じ)
③各所の道案内、説明版や看板の整備並びに設置。
④レンタサイクルの現在の設置場所である重井西港の利用率が低く、観光客から要望の多い中庄もしくは因島インターのバス停の近くに設置場所を変更してほしい。
⑤法務局が因島からなくなり、不便になったが、因島で印鑑証明や謄本がとれる端末機を置いてほしい。
⑥村上水軍をテーマにした大河ドラマや因島を舞台にした湊かなえの小説の映画化・ドラマ化の誘致活動に協力していただきたい。
⑦本因坊まつりは表彰式だけでも聖地として尊重していただき、『本因坊秀作囲碁記念館』行ってほしい。
⑧因島北インターを降りた所の壁画が薄汚れた状況になっており、イメージが悪いので消してほしい。
(経済委員会)
①特定不況地域認定への国への取り組み。
②造船業界に対する金融緩和策等の設立。
③利子補給制度の補給率アップ。
④人口減の防止策。
⑤教育環境の向上、整備。
(地域開発委員会)
①光ファイバー等の通信網強化をお願いしたい。
②島内道路の早期整備促進。
③小中学校跡地の積極的活用
④家老渡バス停~日立造船西門のところまで車の通行が非常に困難。
(総務委員会)
①指定管理者制度の応募資格を尾道市内に本社を置く事務所に限定してほしい。
②自衛艦の入港数を増やしていただくために、陳情又は表敬訪問を行いたいので協力
していただきたい。
③ウォーキング事業推進について支援していただきたい。
④水軍の島としてイメージアップを図るために出城の整備をお願いしたい。
⑤大型遊具施設を大浜記念公園に設置していただきたい。
等の要望を発表し、その後意見交換を行った。

◆「第43回因島商工会議所珠算競技大会」開催◆

43 030.JPG8月10日に「第43回因島商工会議所珠算競技大会」が開催された。競技は、1部(小学2年生以下の部)11名、2部(小学3年生の部)9名、3部(小学4年生の部)7名、4部(小学5年生の部)9名、5部(小学6年生の部)10名、6部(中学生の部)9名、7部(高校生の部) 9名、合計64名の参加者で、かけ算、わり算、みとり暗算、みとり算の種目が行われた。

◆いんのしま水軍まつり開幕◆

名称未設定-1.jpg23回目となった水軍まつりは、7月27日の「島まつり」で幕開けし、8月24日の夜、雨の中、村上水軍の凱旋を再現した武者行列や踊りを勇壮に繰り広げた。地元の子供による太鼓演奏で開幕した。水軍の戦勝を祝って踊ったとされる「跳楽舞」のコンテストには小学校や地域単位の11団体約350人が出場した。笛や太鼓に合わせ、思い思いの振り付けと衣装で跳びはねた。法被姿の男たちは、長さ約5mの大たいまつをぶつけ合い、会場を沸かせた。鎧と兜を着けた市民たちがふんした水軍武者約80人はたいまつを手に入陣し、盛り上がりは最高潮に達した。花火を役1,300発打ち上げた後、跳楽舞を来場者みんなで踊って締めくくった。8月25日には締めくくりとなる「海まつり」の小早レースには、小学生から一般まで4部門に57チーム約1,100人が出場して盛りあがった。火まつりでは38,000人、3部合わせた人出は計約51,000人(実行委発表)だった。

◆因島発 耐久レース出場◆

8月31日に尾道市因島中庄町の寺西薬局(寺西俊雄さん)たちがレーシングチームを結成し、岡山国際サーキットで開かれたシリーズ第5戦に参戦。市販車を改造した49台が排気量などで6クラスに分かれ、3時間の耐久戦で1周約4キロのコースの周回数を競った。チーム名は「テラニシレーシングチーム」で日産自動車のフェアレディZを改造。最高時速200km超で駆け抜けたが、悪天候だった9月1日の決勝で、スピンして壁に激突。やむなくリタイヤした。「目標の完走はできなかったが達成感はあった」と振り返る。  
 車を修理し、来年のレースに向け準備を進める。「車体広告などで因島を全国にPRできれば。若手ドライバーの育成にも貢献したい」と話している。

◆因島モール順次開店◆

 9月5日、因島田熊町の内海造船跡地に複合商業施設「因島モール」が一部開業した。物販や飲食など14店が出店を計画。因島の新たなにぎわい拠点としての期待が高まる。一方、地元商店主たちは売上への影響を懸念している。食品スーパーのハローズとホームセンターのユーホーを核に、ドラッグストアーや100円ショップ、喫茶店、金融機関などが出店する。5日にハローズが開店し、10月にかけて順次オープンする。敷地面積は約3万9千平方メートルで、478台分の駐車場を備える。完成すれば市内で最大の商業施設となる。ユーホーは「愛媛県側の島しょ部からも集客できる規模にした」と商圏拡大に期待する。

2.【総括的概況】

前四半期比較では景況DIが9減少した。因島モールの開店、造船業界の不況と人口減少と様々な要因があるものの、反面、アベノミクス効果で改善方向に向いている業種もある。今期は51件から回答があり、回答の構成は製造業が38%、建設業が10%、卸売業が14%、小売業が14%、サービス業が24%であった。景況DIでは全国、県内、県東部地域の景況DIは増加傾向で、来期も上昇傾向と思われる。

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※DI:ゼロを基準として、プラスの値は景気の上向き傾向(良い)の回答割合が多いことを示し、マイナスの値は景気の下向き傾向(悪い)の回答割合が多いことを示す。

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3.【業界別の動向】

〔製造業・建設業〕

概 況

製造業では前年比較の景況DI▲48で、建設業は▲20となり、製造業が減少傾向にある。

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船舶造修
雨.jpg今期は、新規受注が2隻あった。修繕については前年同期よりも微増で、来期からは工場も繁忙期となる見込み。前期から状況は変化しておらず、来期は、若干景況が回復する見込みがあるが、厳しい状況である。
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機械金属
曇り.jpg対前年同月比は横ばいで景況感に変化がない。先行きの景況も、横ばいになる見込みで大きな変化はなさそうである。
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食料品製造業
曇り.jpg前期から、一転して、前年同期比で売上が減少し、景況も減少した。先行きは景況DIを前期比較しても0であった。
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建設業
usukumo.jpg新規受注や官公庁の受注が上昇したが、民間の受注は厳しい状況である。景況DIは前年同期比で20回復した。先行には変化がないが、景況は上向きつつある。
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※前年同月は平成24年9月期で、先行きは平成25年10月~12月期を示す。

〔卸売業・小売業〕

概 況

前期同様に、造船不況の影響が見えている。卸売業は厳しい状況にある。

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※2期間の景況DIの増減数を表している。(例:H24年の9月期は6月期から増減がない。)

大型店
usukumo.jpg対前年同期比は横ばい状況で、来期も横ばいで推移の見込み。
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生協
曇り.jpg前年同期と比べると客単価は横ばい状況で、8月の売上、客足は順調であったが、因島モールの開店で9月は売上ともに減少したが、以前より対策をしていたこともあって徐々に回復している。10月26日には、協同組合祭りを開催し、低学年を対象にフットサル大会を催す。11月20日~30日まで、お歳暮、ギフト早期割引販売を実施して、盛り上げる。移動販売は順調である。
スーパー
雨.jpg前年同期比では売上が減少し、景況も悪化。来期も悪化傾向である。
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一般小売業
曇り.jpg前年同期比では仕入価格が上昇し、販売価格が下降、採算が悪化し、景況も悪化。来期も悪化傾向である。
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卸売関係
雨.jpg前回の改善の兆しの期待とは反対に全DIが悪化し、景況DIは▲100となった。当面、景況DIは大きく変動していくと思われる。
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※前年同月は平成24年9月期で、先行きは平成25年10月~12月期を示す。

〔運輸業・サービス業・その他〕

概 況

サービス業全般で景況DI30改善したが、先行きは減少傾向である。

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※2期間の景況DIの増減数を表している。(例:H24年の9月期は6月期から11減少した。)

ガス及びその他のサービス
曇り.jpg販売量は前年対比では減少しており、人口の減少、高齢化で景況が良くなる感じはなく、相変わらずの状況である。造船業界の低迷も大きく響いており、先行きも横ばいであると思われる。11月末には、ガス展を開催予定であり、盛り上げていく。(ガス関連)
前年同月比の景況DIは売上、仕入、採算ともに少し上昇した。それにともない、景況DIも17改善、先行きは横ばいで推移する見込み。(その他サービス業)
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運輸関係
曇り.jpg前回の景況DI▲100、前年同月との比較では、売り上げが多少上昇したが、燃料等の価格上昇の影響があり、苦戦している。景況DIは50改善された。
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ホテル
曇り.jpg前期と比較して、対前年同月比の売上DIは上昇したが、仕入価格が上昇しており、苦戦している。景況DIは42の改善。先行き比較では下降傾向。
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飲食業
usukumo.jpg対前年同月比では、売上DIが前期より上昇、景況DIは、先行き景況DIともに横ばい傾向である。
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※前年同月は平成24年9月期で、先行きは平成25年10月~12月期を示す。

4.【在因島金融機関取扱い(残高)状況】

(単位:百万円、%)

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地方銀行2行、信用組合1行、計3行の合計。

5.【企業倒産状況】(負債総額1,000万円以上)

(単位:件、百万円)

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6.【月間有効求人数・月間求職者数・求人倍率】

(単位:人、倍)

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注:新規学卒者を除き、パートを含む。月平均は四捨五入。

(尾道公共職業安定所調)

7.【経営改善資金推薦状況】

(単位:件、万円)

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(因島商工会議所調)

8.【因島商工会議所会員数】

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9.【Eメールサービス・ホームページリンク】

◆「因島商工会議所Eメールサービス」   現在108件配信。
 月1回講演会・研修会等の開催情報や国の施策など情報をお伝えする「因島商工会議所Eメールサービス」を行っています。

◆「会員企業のホームページ」リンク     現在83件リンク。
 当所ホームページ内の「会員企業のホームページ」にリンクを張っています。

 ※ Eメールサービスの配信及びホームページにリンクをご希望の方は当所までご連絡下さい。