因島業界動向(平成29年1月~3月)
1.【トピックス】
◆因島商工会議所関連◆
囲碁打ち初め
1月5日、本因坊秀策囲碁記念館にて、新年の囲碁打ち初めがあり24人が参加した。1月5日は囲碁の日とされ、全国各地で同様の行事があった。参加者は隣接する石切神社の秀策顕彰碑に参拝した後、対局をしました。
新年互礼会開催
1月6日、18時からポートピアはぶにおいて、2017因島地区新年互礼会を開催しました。出席者は官公署・諸団体から50名、会議所議員・参与から58名、会員企業・事務局から16名の合計124名が出席し、新年の門出を祝いました。最初に世話人挨拶として、村上祐司会頭から村上海賊の日本遺産認定後の取り組み、4年後の岩城橋開通に対しての土生港や土生商店街の課題、2020年東京オリンピックの恩恵をこの地域でも受けるために全ての課題をスタートさせる年として抱負が語られました。続いて、来賓を代表して冨永嘉文尾道副市長から祝辞を頂戴しました。その後アトラクションとして岡野映さんと峯松里香さんによるフルートとピアノの演奏が行われ、松浦幸男広島県議会議員の乾杯の音頭で祝宴に入りました。最後に尾道市議会髙本訓司議長の締めの言葉で互礼会は終了しました。
第8回本因坊秀策囲碁記念館子ども囲碁大会開催
1月7日、本因坊秀策囲碁記念館にて、本因坊秀策囲碁記念館子ども囲碁大会を開催しました。尾道市、福山市、広島市などから、27人が参加し、熱戦を繰り広げました。優勝は・Aクラス宮野内樹(安田小)・Bクラス真殿雄広(福山高)・Cクラス村山瑛太(付属三原小)・Dクラス尾越永紳(瀬戸田小)でした。
因島技術センターで配管艤装研修
2月7~10日、因島技術センターは配管艤装の初級専門技能研修を内海造船因島重井事業所で行い、全国から6社、12人が受講した。入校式では配管技術の重要性について、目立たないが、船舶の良し悪しは配管で決まると言われていると強調された。
第13回「全国ジャンボ大根フェスティバル2017」開催
3月12日、大根の重さを競う第13回「全国ジャンボ大根フェスティバル2017」が万田発酵敷地内であり、約3,800人でにぎわった。出品は一般の部124点、子供の部167点で一般の部の優勝は今治市の濱田紘和さんが栽培した36.88キロの大根。子供の部は岡山県立岡山西支援学校が栽培した20.9キロの大根が優勝しました。大根の重さを競うコンテストに加え、重さ当てクイズや豚汁等の振る舞いを楽しみました。
囲碁女流秀策杯開催
3月18・19日、第70回本因坊秀策囲碁まつりの一環である第6回女流秀策杯は向島町の市民センターむかいしまで行われ、県内外の囲碁愛好家の女性29人は初段~3段、10級~3級の2グループに分かれて順位を競いました。女流秀策杯では女流プロ棋士8人と前女流アマ8人によるトーナメント戦を行い、盤上で熱戦を繰り広げました。関西棋院の小西和子八段が5回目の参加で初優勝しました。準優勝は三村芳織三段でした。
企業合同求人説明会
3月22日、県立びんご運動公園健康スポーツセンターメインアリーナにおいて、尾道地域企業合同求人説明会を開催しました。将来の尾道を担う来春卒業予定の大学生や専門学生、更には既卒者、一般求職者と尾道市内の事業者が出会うチャンスの場として開催されました。求職者の参加人数は154人で、県東部の製造業や社会福祉法人など123社がブースを構えました。会場では、相談コーナーも7ヶ所設置し実施されました。尾道地域企業合同説明会は、春と夏に、U・I・Jターン就職など当地域への就職促進を積極的に図るため、様々な工夫をしています。
因島警察署と尾道警察署統合中止を要望
3月30日、当所は2018年度にも予定している因島署の尾道署への統合を取りやめを求める要望書を県警に提出した。要望書は「事件事故への速やかな対応と処理、しまなみ海道の交通量の増加により、車、サイクリストの安全対策が不可欠」と指摘。夜間パトロールの実施や老朽化した因島署の建て替えの検討も求めた。当所の会頭ら5人が広島市中区の県警本部を訪れ、名和振平本部長に要望書と要望に賛同する因島観光協会など地元5団体の名簿を手渡した。県警は「因島署管内の事件事故への対応を強化することが統合の目的。今後も丁寧に説明していく」としている。
㈱内海造船関連トピックス
~進水式・完工~
1月27日、内海造船瀬戸田工場で建造中の旅客船兼自動車航送船「カランセ奥尻」が進水しました。全長87メートル、幅15メートル、深さ9.6メートル、航海速力17.5ノット船籍港北海道稚内。
2月10日、貨物船「日昇丸」が進水しました。全長159.9メートル、幅25メートル、深さ23.06メートル、総トン数1万305トン 車両搭載台数乗用車約900台、航海速力22.7ノット、船籍は名古屋で、5月上旬に完工予定。
2月28日、630台積旅客船兼自動車航送船「ブルーハピネス」が完工しました。全長144.13メートル、幅23メートル、深さ14.1メートル、総トン数8,851トン 載貨重量3,454トン、航海速力約20ノット。
2.【因島経済動向調査(DI方式)報告】
(調査の概要)
1、調査方法 FAX送信によるアンケート調査(景気観測調査の回答使用)
2、調査内容 ①景況のほか、生産額・売上額など6項目について、平成29年3月の状況と前
年同月調査との比較
②同一項目における平成29年4月~6月の先行き見通し
3、調査時期 3月初旬~下旬
4、調査対象 55社(製造業:17社 非製造業:38社)
5、回収状況 回答 45社(製造業:17社 非製造業:28社)
回答率 81.8%
DI:各調査項目についての判断の状況を示す。ゼロを基準に、プラスの値は景気の上向き傾向(「良い」)をあらわす回答割合が多いことを示し、マイナスの値は景気の下向き傾向(「悪い」)をあらわす回答割合が多いことを示す。
DI=(増加・好転など「良い」の回答割合)―(減少・悪化など「悪い」の回答割合) ※注 原材料・商品仕入価格:DI=(下降)-(上昇) |
~因島景況の総括 平成29年3月期~
全業種DI(良い-悪い)は、▲22(前回12月調査▲7、H28.3月調査▲7)で前回調査から比較すると15ポイント下降し見通しは悪い。
製造業では、船舶造修が▲40(前回12月調査20)で今期の新規受注は2隻あり、来期も受注見込みはあるものの船価は低いため、修繕については前年並みであったものの前回調査からは悪化した。機械金属▲40(前回12月調査0)で製造業DIは▲29(前回12月調査7、H28.3月調査6)であった。
非製造業では、建設業が▲17(前回12月調査▲17)、卸売業▲29(前回12月調査0)、小売業が0(前回12月調査0)、運輸・サービス業▲18(前回12月調査▲33)と依然消費マインドは弱く、仕入れ価格の上昇により卸売業界は下降し、非製造業DIは▲17(前回12月調査▲15、H28.3月調査▲13)と下降を示した。
【平成29年3月期 景況DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H28.3月》
【平成29年 4月~6月の先行き見通し 因島景況】
全業種DI(良い-悪い)は、▲17(前回12月調査▲10、H28.3月調査▲15)と前回調査から7ポイント下降した。製造業では、船舶造修が0(前回12月調査▲20)、機械金属▲40(前回12月調査25)で原材料の上昇や従業員の過剰に加え、単価の下落を懸念しているため製造業DIも▲29(前回12月調査0、H28.3月調査▲12)と下降する見込みである。
非製造業では、建設業が▲17(前回12月調査▲33)、卸売業▲15(前回12月調査14)、小売業が0(前回12月調査0)、運輸・サービス業▲9(前回12月調査0)で長引く消費低迷や燃料価格の上昇による収益悪化を懸念し、業績改善に確信を持てないことから非製造業DIは▲10(前回12月調査▲15、H28.3月調査▲17)でやや前回12月調査からやや上昇する見方となった。
【平成29年 4月~6月の先行き見通し 景況DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H28.3月》
~因島生産額・売上の総括 平成29年3月期~
全業種DI(良い-悪い)は▲16(前回12月調査▲5、H28.3月調査▲10)で下降を示す結果となった。
製造業では、船舶造修が0(前回12月調査0)、機械金属0(前回12月調査▲25)で、製造業DIは▲11(前回12月調査▲15、H28.3月調査18)でやや上昇した。
非製造業では、建設業が0(前回12月調査33)、卸売業▲43(前回12月調査▲29)、小売業が25(前回12月調査0)、運輸・サービス業▲27(前回12月調査0)となり、卸売りやサービスでは客単価の増加が難しく、非製造業DIは▲18(前回12月調査0、H28.3月調査▲26)と下降する結果となった。
【平成29年3月期 売上DI】
《上段:当月調査分、中断:前回調査分、下段:H28.3月》
【平成29年 4月~6月の先行き見通し】
全業種DI(良い-悪い)は▲20(前回12月調査▲5、H28.3月調査▲27)で前回調査から見ると下降をする見方が多かった。製造業では船舶造修▲40(前回12月調査20)、機械金属▲40(前回12月調査0)で製造業DIは▲47(前回12月調査▲0、H28.3月調査▲23)とこの先は厳しい状況になっていく見方であった。
非製造業では、建設業が16(前回12月調査0)、卸売業▲29(前回12月調査▲42)、小売業が25(前回12月調査0)、運輸・サービス業▲9(前回12月調査11)で非製造業DIは▲4(前回12月調査▲8、H28.3月調査▲29)と上昇する見方であった。