よし成
岡野 元さん
No.43 2013年4月号
~若い人にも気軽に来てもらえる店に~
仕事内容について教えてください
父が昭和44年に寿司屋を始め、今年で創業43年になります。新鮮な魚を使ったにぎり寿司や巻き寿司、いなり寿司が開店当初からの人気メニューです。その他和食を中心とした定食や丼ものメニューもございます。3年前からは平日のお昼に日替わりランチとお寿司のランチをはじめました。
2階は20名ほどが利用できるお座敷になっていますので、忘年会、新年会や法要のお食事などのご予約も承っております。
仕出し業はここ10年で葬儀業者などができた影響もあり半分以下にまで減りましたが、法要や地元の町民大会、秋祭り、区の行事などではよくご注文頂いております。季節行事の節分の恵方巻きや、土用の丑の鰻も人気です。
このお仕事で心掛けていることは?
寿司・刺身が基本なので、新鮮な魚を使うよう心掛けています。カウンターから好みで頼まれる方、おまかせで頼まれる方といろいろですが、刺身はおいしいとご好評いただいています。ある食材で対応できるものは、メニュー以外でも出来る範囲で対応しています。
大変なことはありますか?
昔は島内で結婚式をされることが多く、その料理を運ぶことも多々ありましたが今ではそういうこともなくなりました。平成12年に大山トンネルが開通してからは、土生から中庄へ行くのに田熊を通らなくなったので車の通りも随分減りました。その後、内海造船田熊工場が閉鎖したことが一番影響を受けました。部署ごとの飲み会や集まりもなくなり、人通りも少なくなりました。
ご自身について教えて下さい
高校卒業後は京都の調理師専門学校へ行き、1年間は京都のホテルで働きました。家の仕事をいずれは手伝うつもりでしたが、すぐには帰らず広島でアルバイトを掛け持ちしながら調理以外の仕事もいろいろ経験しました。27歳の時に帰ってきてもう18年がたちました。
趣味など・・・
趣味はたくさんあります。映画やカメラ、音楽は今でも仕事が終わった後に週一回集まってやっています。jimonolive(ジモノライブ)というバンドにドラムとして参加していて、年に何度か尾道のお寺やカフェなどでライヴをすることもあります。学生の頃からスポーツはあまり得意ではなかったのでインドアな趣味が多いですね。日曜大工も好きで、自宅の部屋も自分好みに改装しています。
因島について
いいところですよね。長く住んでると当たり前になってる事も多いけれど、一度島を出て暮らしたりするとよく分かります。島外の友人からも「いいところだね」と言われることが多いです。その反面、観光に関しては近隣の島々からはまだまだ遅れをとってるように感じます。
八朔や安政柑の発祥の地でありながら高齢化により柑橘を作る人が減っていくのも心配です。荒れた柑橘畑をみかけると残念に思います。
良くも悪くも合併で尾道市となったわけですから、これをチャンスに変えるような取り組みがあればいいですね。できることは少しでも協力できればと思っています。
今後の目標とは?
常連さんや固定客を大事に、さらに新しいお客さんも増やしていきたいです。今は親に任してあるところがたくさんあるけど、これからはもっと若い人から年配の方まで気軽に楽しくご利用してもらえるようにいろいろと考えています。
会員インタビュー 所報INNOSHIMA 2013年4月号