因島商工会議所 : 会員紹介 : ㈱プラス

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㈱プラス 代表取締役
酒井 裕次さん

No.66 2017年8月

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アイデアは実践することに意味がある

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 仕事内容について教えてください

 広告代理業で、お客様と広告媒体との間に立って企画や運営、ブランディングを行なっています。主な取引先は東京にあるので、月に何度か東京と因島を行き来しながら両地域で仕事をしています。昨年、閉園した大浜保育所を大浜地域未来交流館「晴耕雨読」としてオープンし、元職員室を事務所として使いながら施設の管理運営を行っています。
 教室をレンタルスペースとして貸し出したり、不定期で音楽イベントやマルシェなどを企画し開催しています。

 ご自身について教えて下さい

 大浜町出身で、高校卒業後は手に職をつけたくて調理師学校へ行きました。調理師免許を取得してしばらくは飲食業で働いていましたが、子どもの頃から東京に行って何かしたいという夢を諦めきれず、21歳の時に夜行バスで単身上京しました。東京では以前から興味があった広告会社に入社し、営業や企画編集の経験を積みました。30歳で独立して(株)プラスを立ち上げましたが、2011年の東日本大震災を機に、働き方の価値観が変わりました。これからの新しい働き方として、地方に住みながらでも首都圏との仕事ができる実績を作りたいと思い因島に帰省して5年目になります。

 因島について…

 「ふるさと」っていうのは誰にでもあって、良くも悪くも変わらない場所ですが、自分たちの住む場所の未来は自分たちで作らなければいけないと思います。今までは自分もふるさとをより良くするためのアイデアを考えて周囲に話して盛り上がっていましたが、今は具体的に動いて実行していかなければ何も始まらないと分かりました。この島にはそれを作ってカタチにしてくれる沢山の仲間たちがいるのが本当に大きな力です。

 シグナルについて…

 地域のイベントはいずれ次の世代が引き継いでいかないと続きません。それには若い世代がもっと自由に活動する場が必要と思い、3年前から水軍まつりの企画チームに参加してシグナル部会を始動しました。このイベントをスタートした目的は、砂浜の再活用以外にも沢山あります。たとえば、そこに携わってくれる若い世代が未来のまちづくりで、どうしたら人が来てくれるか、どうやったら発信できるかをこの活動を通じて知ってほしいという人材育成です。

 造船鉄工祭について…

 造船鉄工祭も一時的にイベントを楽しむ目的だけではなく、まちを良くする仕組み作りの一部として企画しました。一番のミッションは『この地域でこの産業を一番働きたい職業』と思ってもらう雇用促進と企業内活性化です。まずは人の目線を変えていくことが大事です。昨年参加した企業からの声は、「こういうのがやりたかった、こんなのが必要だったんだよね」という感想をもらいました。まさに今、昨年よりもグレードアップした第2回造船鉄工祭の開催に向けてみんなで準備を進めていますので楽しみにしていてください。

 今後の抱負は?

 因島の産業を中心としたまちづくりをやっていきたいです。それは観光業も含めてです。海や山は全国どこにでもありますが、因島には沢山の企業と産業があります。これはこの因島にしかないものだと思います。今まで様々な企業のプロモーションやデザインに携わってきた経験を全力で故郷にぶつけていこうと思います。ここには地方に埋もれては勿体無い企業がたくさんあります。先ずは地域の子供たちにそれを知らせて、故郷に誇りを持ってほしいですね。現在、会社案内やホームページリニューアルの依頼も増えてきました。今後も因島の産業の発信と活性化にどんどん貢献していきたいです。


■事業内容
広告代理業

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2017年8月号