因島商工会議所 : 会員紹介 : ペーパームーン

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ペーパームーン
三阪 達也氏 三阪 智子氏

No.72 2018年8月

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  豊富なメニューとアットホームなおもてなし

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 仕事内容について教えてください

 故女傑、麻生イトさんの旧居である築90年の和風住居を改修した、アットホームなカフェレストランです。洋食と和食を両方楽しめてお酒も飲めるレストランとして土生商店街で昭和58年5月にオープンし、今年35周年を迎えます。オープン当初からドリアやグラタン、ハンバーグが人気です。お好み焼店では因島村上海賊焼きがブームになっていますが、当店ではシーフードを使った海賊スパゲティーをおすすめしています。実は村上海賊が日本遺産に認定される前からあったメニューです。妻の実家の農家で収穫した、因島産レモンスカッシュは島外のお客様に人気です。小さなお子様がいる家族連れから年配の方まで幅広い年齢層のお客様に来ていただけるファミリーレストランのように、メニューは老若男女に対応して幅広くご用意しております。もっとメニューを絞ろうかと思うこともありますが、常連さんが必ず頼むメニューもあるのでなかなか難しく、バラエティー豊富なメニューで皆様のご来店をお待ちしております。

このお仕事で心掛けていることは?

 お客様との会話を楽しむことと、アットホームで和気あいあいとしたお店づくりを心掛けています。島外から観光に来られたお客様には因島の観光スポットやグルメの案内をしています。うちも飲食店だけど、因島のおすすめグルメを聞かれると、素直に「いんおこ」とお伝えしています。日曜日は観光協会が休みということもあり、パンフレットも置いているし観光案内所のようになっていることもよくあります。バスが1時間に1本ぐらいなので、運が良ければフットワークの軽い常連のお客様が観光案内してくれることもありますよ。

ご自身について教えてください

 幼少期から因島土生商店街で育ち、高校卒業後は大阪にある調理師学校へ行きました。その後は大阪の飲食店で働きながら経験を積み、28歳で帰省して和食洋食の両方を楽しめるレストランを始めました。当時は造船業が盛んで因島大橋が開通した年でもあり、土生商店街も多くの人で賑わっていました。店を始めて3年目の昭和61年頃に造船不況で「島が沈む」とまで言われお客さんも激減しましたが、長く続けているといろんな人と関わり、お客様に助けられて35年も続けてこれたと感謝しています。

因島について・・・

 産業のまちですが、最近は観光客も前より少し増えたように思います。サイクリング客への対応が少し遅かったので、今後はSNSを使ったりしてもっと対応していかなければならないと思います。ポルノグラフィティを応援する店として、ファンがお店に来て話をするうちにリピーターになってくれています。因島の人はみんな親切で優しいと言われます。時代の流れでコンビニでもコーヒーが安く飲めるようになり、やめていった喫茶店もたくさん見てきました。土生商店街もだんだんお店が少なくなってきましたが、新しい飲食店も増えました。最近では若い世代の人達がマルシェやイベントを企画したりして、新しい風を吹き込んでくれて頼もしく思います。

今後の抱負は?

 年齢的なものもあるので後継者がいればいいのですが、ポルノグラフィティファンのお客様が全国から何度も足を運んでくれるので、続けられる間はおもてなししたいと思います。北海道から九州までの全国から来てくれるのでいろんな話が聞けて楽しいです。昔から来てくれているお客様は結婚して子どもが生まれて家族で来てくれたりするので、成長が見れてうれしく思います。まだ先の話にはなりますが、将来的には麻生イト記念館として資料や遺品などを後世に残し伝承していきたいと考えています。


■事業内容
飲食業

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2018年8月号