因島商工会議所 : 会員紹介 : ㈱岡本製作所

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㈱岡本製作所
岡本 哲博さん

No.63 2017年2月

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優れた技術を継承し、
   限りない社業の発展を

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 仕事内容について教えてください

 昭和39年に先々代社長が因島鉄工業団地組合員として操業を開始し、船の骨格となる船体ブロックを製造しています。タンカー、コンテナ船などの船舶はもとより、LPG船、LNG船などの特殊な船舶用船体ブロックも多数建造実績があり、弊社製の船体ブロックは、精度の高さで取引先の皆様から高い信頼を頂いています。従業員は20~30代の若い社員も多く、外国人実習生を含めて約70名です。
 製品サイズが巨大なため、ほんの微細なズレも最終的には大きなズレにつながることから、常に高いレベルが要求される船体ブロック製造の現場はやりがいのある仕事です。難易度が高いとされるLPG船、LNG船用の船体ブロックを製造できることは、高く優れた製造技術を保有することを意味します。この熟練技術を次世代へ確実に継承していくことで、常に新しいことに挑戦し続けることができる、これが弊社の大きな強みです。

このお仕事で心掛けていることは?

 納期を守ること。繫忙期であってもいかに効率的に作業分担して納期に間に合わせるかを考え、予定を組みます。社員一人ひとりが協力して一つの仕事をやり遂げるチームワークが大事です。昼休憩や時間がある時には社員の意見を聞いてコミュニケーションをとり、和気あいあいとした人間関係をつくるように心掛けています。いいときも悪いときもある、そこを前向きにバランスをとりながら楽しく仕事が出来る様にしています。
 私は入社試験の面接で必ず、この仕事は困難な仕事を成し遂げた時の充実感があるけれど、危険も伴うし炎暑極寒の悪条件で辛い時もある、それでもこの仕事がしたいか、と確認します。悪い条件を先に言っておくことで、それでもこの会社で働きたいと思ってくれた意欲ある人材は会社の財産にもなります。

ご自身について教えて下さい

 重井小・中学校を卒業後、因島を出て呉高専で学びました。高専を卒業してからは建材メーカーの設計の仕事で3年間京都に勤務していました。その後、製造業の仕事を経験し、25歳の時に帰省して当社の従業員として働きはじめました。父が65歳で退任した後、平成21年10月より代表取締役に就任し8年目になります。

趣味など…

 魚釣りとマリンスポーツです。社内イベントでもジェットスキーやウェイクボード、釣り大会、バーベキュー大会を年数回行っています。こういった行事も人間関係を円滑にする大事なツールです。遊ぶときはとことん楽しんで、仕事は真面目に取り組むよう線引きはしっかりとしていきます。

因島について…

 波が穏やかな瀬戸内海に囲まれ、天災も少ないここ因島は造船業に適した恵まれた環境です。造船の島として知られる因島ですが、少子高齢化及び人口減少が懸念されます。男性も女性も活躍できる雇用の場や、ここにしかないものをつくることが必要だと思います。

今後の抱負は?

 今の状況に満足せず、会社の品質や技術の向上などの目標を掲げ、実現させていく会社でありたいです。
 今年は因島鉄工業団地協同組合ではじめて造船鉄工祭を開催しました。鉄工団地内を一般開放してイベントを実施するにあたり、安全面や集客面、イベント内容においてさまざまなご意見も出ましたが、やってみないと何も始まらないんです。何もしないことのほうが私は危険だと考えます。イベントを無事に終えて、お客様はもちろん社員からもやってよかったという声が聞けました。一般の方にモノづくりの現場を間近で見てもらい、社員のモチベーション向上にも繋がったと思います。何でもやってみないと、何も生まれないし始まらない。昨日より今日、今日より明日と、日々成長していくよう努力し、常に新しいことにチャレンジしていきたいです。

■事業内容
船体ブロック製造業

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2017年2月号