因島商工会議所 : 会員紹介 : 菓子処 中島

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菓子処中島  中島 祐一さん

No.54 2015年6月

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因島の八朔を使ったお菓子を全国に

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仕事内容について教えてください

 和洋菓子の製造、販売をしています。朝は主に大福などの和菓子と、シュークリームやケーキ類の洋菓子を作ります。営業時間は8時から19時までで、昼から焼き菓子や饅頭の生地などの仕込みをしています。祖父が神戸で中島甘泉堂として開業してから祖母のふるさと重井の商店街に店舗を移し、現在の一本松付近へ移転して総業からは百年以上が経ちます。私が店を手伝う前に父が体調不良で自社製造ができなかった頃はヤマザキショップのチェーン店に加盟して弁当などの販売も兼務していましたが、今では菓子専門店としての店づくりに力を入れています。

人気商品について

 当店の一番人気は生クリームとコーヒー餡を求肥で包んだカフェオレ大福です。4年に一度開催される全国菓子博覧会の第25回の姫路にて全菓子博栄誉大賞、第26回の広島で中小企業庁長官賞を受賞しました。冷凍保存ができますのでクール便での地方発送も承ります。食べ方はお客様の好みで冷凍や半解凍にしてお召し上がり下さい。第24回の熊本で受賞したはっさくブッセも、因島産の八朔マーマレードを使用していますのでお土産としておすすめです。
 和菓子の基本は餡、洋菓子はカスタードクリームです。洋菓子店には必ずあるシュークリームも、店によって色々個性があります。サクサクしておいしいと評判のクッキーシュークリームは、生地の特性を活かすためにご注文いただいてからクリームを入れるようにしています。売り切れになる場合もございますがお電話いただければ予約注文も可能です。

このお仕事で心掛けていることは?

 スタッフに指導する時は、作業途中で必要以上なことは言わず、仕上がりを見てアドバイスするように心掛けています。洋菓子などはショーケースのレイアウトや色合いも大事なので、コミュニケーションを取りながら配置なども考えるようにしています。
大変なことはありますか?
 朝がとても早いですね。勤めていたら仕事の時間を終えればプライベートの時間ですが、自営業ではそうはいきません。繁忙期は朝3時半から起きて仕込みをして夜も遅くなるので、注文がある時など時間配分が大変です。

ご自身について教えて下さい

 重井生まれの重井育ち。菓子職人の修行に出る前にバイクを購入する為、造船下請けで働いてお金を貯めて免許を取得しました。その後は姫路にある和洋菓子店で一年間洋菓子の修行をしてから尾道の中屋本店に6年間務め、和菓子の餡焚きなどを学びました。27歳で因島へ帰り18年になります。

因島について・・

 島外から観光に来られた方には、「にほんの里百選」にも選定された白滝山からの夕日と除虫菊の丘をぜひ見ていただきたいです。仕事場だけだと歩く量も少ないので、時間があれば伝六ロードから白滝山へウォーキングに行くようにしています。

今後の抱負は?

 因島の柑橘の歴史は五百年を超え、島には八朔発祥の地の石碑や原木を祀った寺が存在します。和洋菓子で八朔を使った商品がまだまだ少ないのでもっと新商品を考え、因島の八朔を全国にアピールしていきたいです。しまなみ海道でのサイクリストのお客様が増えていますので、店内のレイアウトを変えて休憩できるスペースや外でもテーブルと椅子を用意してちょっとでも休んでもらえるようにしていきたいです。

■事業内容
和洋菓子製造販売

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2015年6月号