因島商工会議所 : 会員紹介 : ミチフク

HOME > 会員紹介 > ミチフク

(株)ミチフク  峯松 敏春さん

No.55 2015年8月

ミチフク写真.jpg

遠くの誰かより、近くのあなたに

mitifuku0.jpg

仕事内容について教えてください

 祖父の代からはじまり、創業60年の精肉店です。従業員は10名で、朝8時から夕方6時半まで営業しています。毎朝6時頃から惣菜の準備をして開店時間から店頭に並べ、午前中に学校給食や介護施設・小売店などの卸先に配達を済ませます。対面販売なので、お客様との会話の中からニーズを汲み取って商品を提案したり、料理の献立やご要望に応じて厚く切ったり薄くスライスして提供いたします。重井産のジャガイモと玉ねぎを使用している手作りコロッケは、祖父の代から味も形も変わらず人気の商品です。

このお仕事で心掛けていることは?

 「おいしいものをお客様に届けたい。」すごく当たり前のことですが、自分が食べて本当においしいと思うものを提供したいです。量販店と仕入量を比べると勝負になりませんが、専門店ならではの珍しい部位や品質と味にこだわった品揃えを心掛けています。

ご自身について教えてください

 重井の精肉店に生まれ、小さい頃から店の手伝いをしていました。家業を継ぐことを最初は考えておらず、高校卒業後は山口の大学で経済学部を専攻しました。将来就きたい仕事は漠然としていましたが、デスクワークや造船業で働くイメージは浮かびませんでした。結局のところ人に直接携わる接客業で働いている自分しか頭に浮かばず、山口県のスーパーに就職し、鮮魚部門で4年間勤めました。結婚して子供も産まれ、手に職をつけたいと思い、浄水場の委託管理会社へ転職して工業系の資格をいくつか取得しました。30歳を目前に、子供の将来や家をどこに建てるかなどを両親に相談したところ、帰ってきて店を手伝うことに決めました。帰省して10年が経ち、代替わりを今進めているところです。

趣味など…

 職業病みたいなものなんですけど、包丁を手とぎする作業が好きですね。実際に自分が使うので切れやすくなっているのがよくわかります。後は仕事や生活に活かせる How to本を読むことと、健康に留意していますので、自家製ヨーグルトを作って毎日食べています。無農薬玄米と無調整豆乳を混ぜて作るんですが、玄米についている微生物の種類、気温や湿度によって食感も変わるのがおもしろいです。

因島について・・

 因島はもちろん大好きです。外へ出て帰ってくるとよくわかります。因島のいいところは人情味があるところ、特に重井地域の人はとても協力的です。pTA会長の経験があるのですが、誰かが何かを提案したりすると、皆さん否定的でなく前向きに捉えて動いてくださるので、ものすごい団結力で物事が進みます。因島のいいところをどのくらい見つけられるかで、自分がどれだけ心豊かに因島で幸せに暮らしていけるかが決まっていくんじゃないかなと思います。

今後の抱負は?

 ホームページを作成してネット通販しませんかとよく言われることがありますが、今のところする予定はありません。不特定多数の人にたくさん売って会社を大きくするのが目的ではなくて、地域の中で当店のお肉や惣菜が買いたいという人に対してうちの商品をアピールしていけたらいいと思っています。チラシはゴールデンウィークと盆・年末の年3回のみで、メディアでPRするわけでもないですが、口コミでお客様が少しずつですが増えてきています。遠くの誰かに対して商売するよりは、因島という地域の中でお客様と対面で接して、地に足が着いた商売をしていきたいです。

■事業内容
食肉小売業

LinkIcon「(株)ミチフク」企業概要の詳細はこちら!

会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2015年8月号