因島商工会議所 : 会員紹介 : 丸吉石材彫刻所

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100年200年後にも
代々受け継いでいけるお墓を目指して

丸吉石材彫刻所

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柏原さん.jpg 国家資格である「一級石材施工技能者(石張り作業)」を15年程前に取得しました。その技術をもとに主にお墓の製作と、玄関に石を張ったり、石の階段を直したりしています。高校を卒業して2年ほど四国へ丁稚奉公へ行き、親方の家に住み込んで技術を教えていただきました。その後いろいろな職種を経験しましたが、やはり石屋が合っていたし好きなので後を継ぎ今年で創業65年目です。
 お墓には流行があり昔ながらのお墓でも広島型や京都型、生前好きだった物を模したお墓を建てる方がいたりとデザインは多種多様です。好みは色々あり外材の石も安価で手に入りますが、100年200年後にも代々受け継いでいけるお墓を建てるには、長年使われてきた実績のある石材を使用して、代々お墓参りに行きたくなるような形にするのが大事だと思います。最近は「墓じまい」をされる方が多くなりました。自分の子供に負の財産を残したくないと親御さんが墓じまいをされるようです。墓じまい自体商売になるので仕事を請けてもいいんですが、しかしそれは間違っていると思っています。親がお墓を大事にしていたら、若いうちは都会がいいと思っていても、定年したら生まれ育った地元に帰ってゆっくり暮らしたいと考える人も少なくないです。その時に、帰って来る場所を残しておいてあげることも大事なことです。墓じまいをするのではなく、お墓を綺麗にお据え直した方がいいのではと話をさせていただいています。

広島県石工技能士会の理事、広島県石材工業共同組合の尾三支部の支部長を勤めています!

 石材の加工技術者の育成と情報収集を目的に活動を行っております。年に1回国家技能検定があり、その都度技能講習会を開催し技術の指導もしています。石屋等の2代目3代目の若い方が試験を受けに来られますが、5年に一人合格するぐらいの難しい試験になっています。現在はいい機械が揃っていて、機械を操作すれば仕事ができるので、石工の技術があまりない状況で試験を受けに来られる方が多いです。昔ながらの石工技術が必要な難しい試験ですが、技術を身につけ伝承していって欲しいです。

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会員さんNEWS   所報INNOSHIMA   平成30年4月号