因島商工会議所 : 会員紹介 : ラ・ココット

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健康で豊かな生活に必要な

「食」と「環境」のサポートを

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有)ラ・ココット 兼田 敏郎 氏(57歳)

仕事内容について教えてください

 社会福祉施設の食事サービス、給食事業の受託及び管理をしています。介護福祉施設「あおかげ苑」開設と同時に受託を受け、会社を設立しました。最初は10人弱の従業員で始めましたが、現在は31名の従業員で「しまなみ苑」・特別養護老人ホーム「ほたるの里」や高齢者総合福祉施設「花園」の受託をしています。

このお仕事で心掛けていることは?

 高齢者施設における食事は、利用者にとって日々の楽しみであり、また治療をサポートする部門でもあります。お客様の食事形態のニーズに合わせて、担当の栄養士・管理者の皆様と相談し「安心して美味しく食事をして頂く」ことを常に考えています。例えば60人の入所者に対し、噛む力や飲み込む力に応じて40種類以上の食事形態があり、全く同じものはほとんどありません。
また月1回それぞれの施設で行事食を実施しています。春には花見弁当、初夏にはバイキングなど美味しいだけではなく、視覚効果の演出にもこだわっています。献立を決める際は栄養士や現場の責任者などみんなで意見を出し合って考え、各行事には必ず参加するようにしています。

大変なことはありますか?

 衛生管理は食を担う者にとっては最も重要なことです。調理施設においては大量調理施設衛生管理マニュアルと食品衛生法等に従い、徹底した衛生管理を実施しています。また定期的にD Dチェッカーを用いた抜き打ち検査等を実施することにより、食中毒などの事故を未然に防ぎます。緊急時や災害時にも迅速に対応できるようにバックアップ体制を整えています。

ご自身について教えて下さい

 尾道商業高校を卒業後は、辻調理師学校で和食を専攻していました。その後大阪の給食会社に入社して工場給食・病院給食などの営業を担当し、15年程務め40歳を過ぎてUターン。独立して当社を設立しました。昔は両親の魚屋を手伝っていたこともあり、食べることが好きで「食」に興味がありました。イラストレーターブースカは弟で、フランス語で小さい鍋を表す会社のロゴマークもデザインしてもらいました。

趣味など・・・

 ロータリークラブやISG同好会に所属していて、たまにやるゴルフぐらいです。スポーツは特にしていませんでしたが、学生時代は吹奏楽部でトロンボーンを演奏していました。所属団体は(公社)日本メディカル給食協会・(公社)日本給食サービス協会・因島商工会議所議員等ありますが、なぜか監事を任されることが多いです(笑)。

因島について・・

 関西地域から20年ぶりに帰省して仕事を始めて感じたことは、全体的に仕事は島の中だけでという感覚が強いので、これからは島外へ目を向ける人がもっと多く居てもいいのではないかという気はします。

今後の抱負とは?

 アレルギーの問題等の課題はたくさんありますが、今後は学校給食も研究して取り組んでいきたいです。安価なものを提供して受託を増やせばいい時代は終わっている。弊社の規模は小さいですが、小さな組織だからこそ出来る仕事もあると自負しております。安全で美味しく質の高い食事を提供し、「食」に関してはプロでいたい。これからも皆様に満足していただけるよう常に努力して参ります。

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会員インタビュー48   所報INNOSHIMA   平成26年6月号