因島商工会議所 : 会員紹介 : イワキテック㈱

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イワキテック㈱ 代表取締役社長
山本 一郎さん

No.65 2017年6月

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地域と共に60年

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 仕事内容について教えてください

 国内造船業の船体ブロックにて要求される殆どの仕様と重量・サイズに対応でき得る大型設備を有していることと、またハッチカバーをはじめとする舶用装置類やドックゲート・橋梁・桟橋などの各種鋼構造物は計画設計の段階から請負製作を頂いており、それらの製造実績を積み重ねながら技術を培ってきました。特にコンテナ船向けのポンツーン型ハッチカバーは生産量・質ともに日本一との評価を頂いております。生産拠点はしまなみ海道沿いの岩城島(上島町)と因島・向島に主力工場を持ち、三工場がそれぞれの特性を活かしながら連携することで生産性を高めています。設計から製造全般・納入後の保証・サービスまでの一貫生産体制を構築する一方で、設計のみ・切断のみ・製作のみなどお客様のニーズによる製造工程をお手伝いさせて貰っています。要は鋼材加工に関してならば何でもござれの精神です。お陰様を持ちまして、昨年で創業60周年を迎えることができました。

このお仕事で心掛けていることは?

 創業60年をひとつの節目に、本年は「踏みだそう 新たな一歩」をモットーとして掲げ、お客様の多様化するニーズに対応していくとともに、事業環境の変化に適応していくことに邁進しています。若手や中堅従業員のプロジェクトチームに命題を出させた上で、ルールと予算を意識させながらも自由な発想で取り組んで貰っています。彼ら世代が活躍する場をどんどん提供して行きたいし、悩み考える事で更なる成長を期待していること、失敗を咎めるのではなく挑戦することが賛美される職場風土にしたいと思います。
 また、好不況の波はありますが、一時的な利益増よりも雇用継続への投資へより比重を移し、会社が長期に亘り存続し得る道を従業員に標したいと思っています。会社が存続していくためには、お客様を始め取引先様や従業員・その家族・そして地域社会から必要とされ続けることが条件であると思っています。当社に勤務していること、当社と取引をしていることを皆さんが誇りに思える会社を目指しています。

ご自身について教えて下さい

 生まれも育ちも岩城島です。高校は今治、大学は東京、卒業後は神戸の造船所に勤務し、そこで一生を尽くすのも良いかと考えていた時期もあります。神戸では初めて担当責任となった新造船の竣工日に阪神大震災が発生し、語り尽くせない経験を致しました。平成11年4月に帰郷し、当社因島工場に勤務、生産管理や経営企画の業務を経て、平成20年8月の40歳の時に当社の代表取締役に就任しました。代表を拝命してから9年を迎えますが、やっとこれまでを振り返りこれからを考えられる精神的ゆとりが持てるようになったと思います。

因島について…

 地域の活性化や発展には人が集まり生活できる環境であること、即ち雇用の確保と安定が必要であると思っています。因島はそれが成し得る地域です。また、車社会前提ではありますが、満員や渋滞のない通勤の快適さ、新尾道駅や広島空港など都市部へアクセスする際には完備された道路インフラによる利便性には目を見張ります。更に、しまなみ海道や渡船など、我々は普段当たり前と思っている風景は素晴らしい資源であることを改めて認識し、自慢し、PRしてゆきたいと思います。

今後の抱負は?

 当社の中期ビジョンとして「地域と共生し、地域の活性化に貢献する100年企業を目指す」と謳っています。労働集約産業でかつ地場産業であるがゆえ、従業員一人ひとりが会社の財産であり原動力であります。今後はより安全で清潔で快適な職場作りに注力し、造船や鋼材加工業のイメージを改善して行きたいと思います。今年度から当社ホームページは顧客だけではなくリクルートを意識した上でリニューアルしました。本年10月に開催予定の第2回因島造船鉄工祭に向けての準備も始まり、製造業のPRと因島の発展に貢献できれば幸甚です。

■事業内容
舶用機関製造業

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA   2017年6月号