因島商工会議所 : 会員紹介 : 大西組

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大西組 (代表取締役)大西 謙治郎さん

No.15 2008年8月号

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~仲間の代表として~

仕事内容について教えてください

 24歳のときから造船の配管業をしていて、3年半前にチャンスがあり、造船所創業の夢を実現し新造船を造っています。造船所は三原市須波海岸近くの国道沿いにあり、修繕ドックは大崎上島、最近では瀬戸田町の沢にNC切断工場を建設中です。弟が社長、私が代表取締役会長です。7月の進水式でちょうど10隻目の船になります。1隻目のときは自ら現場に出て真っ黒になり作業しました。今では年5隻のペースで造っています。毎朝ミーティングでスタッフに全体的な指示をします。要するに基本方針を決めるのが私の仕事です。あとは地元の人とのお付き合いやお世話をするのも大事な仕事です。

このお仕事の魅力とはどんなところですか?

名称未設定-1.jpg 因島中の仲間に助けられ、応援してくれた造船関連業者みんなの代表という気持ちでやっています。金額が大きな仕事なので苦しいこともありますが、それだけ自分達の力で船を造ったという大きな喜びや満足感があります。しかし現実には仕事に追われ、満足感を感じる余裕がありませんが、いつの間にかもう10隻の船を造ることが出来、信用もついてきていると実感しています。従業員も協力会社の方も含めて200人ぐらいが場内で働いています。これだけ多くの人達を巻き込んでいるので責任感も重大です。自分一人の力ではこの仕事はできません。仲間が応援してくれるからできるのです。応援してくれる仲間の期待に応えていきたいと思っています。


大変なことはありますか??

 資材の価格高騰・ファイナンスの問題等もありますが、人材面ではやる気のある人材・専門スタッフ・技術のある職人さんが少ないです。現在は造船所の定年退職をした技術者・外国人研修生等に助けられています。今彼らがいないと造船所は成り立たないでしょう。事業を安定していくには早急に組織づくりが必要です。企業は人材と言うように、いい人材がいないと組織がなかなかできない。造船所は「汚い」「危険」「きつい」仕事です。なかなか若い人が入ってきませんが、少ない若手の従業員に造船の魅力を教えていき、大事に育成いていきたいと思っています。

ご自身について教えて下さい

 造船所のある三原市出身で、子供の頃から須波海岸沖の大きな船を見て育ってきました。子供が消防車や大きな乗り物に憧れるように造船に憧れていました。学校の授業で日本がイギリスを抜いて造船の世界ナンバーワンになったという話を聞き、子供ながらにワクワクしていました。昔から機械が大好きで興味があり、尾道工業高校を卒業してトヨタ自動車に6年間勤めました。そこで更に機械について教育を受けました。しかし弟との造船関連企業創業の約束もあったので、トヨタ自動車を退職、造船関連の会社に就職し、昭和49年に「造船の町」因島で独立しました。大西と言ったら造船界で誰もが知っている職人・親方になりたいと思っていました。子どもの頃から良く気が付く人間で、数人集まればいつの間にかリーダーになっていました。人に喜んでもらえることが好きで、自分のことはズボラな面倒くさがり屋ですが、人のためなら一生懸命になれます。

趣味など・・

 海外旅行!歴史を見ることが大好きで、主に中国によく行きます。各地で出会った人達とは今でもメールでやりとりしています。本は大好きなので、時間の空いた時は読書をしています。
ストレス発散はお酒を飲むこと。人と話をするのが好きなので、お酒を飲んで話をすると溜まっていたストレスもなくなります。昔は魚釣りも好きでしたが、今は時間的にも心の余裕がなく、休みの日には家に友人をたくさん呼び、お酒を飲むのが大好きです。

因島について

 70%ぐらいの人間が造船関連の仕事をしている造船の町。因島の企業の代表者が仲間意識を持ち協力しあって、因島を活気づけて発展させなければいけない。因島は造船のノウハウがすごいところです。私自身が因島の皆さんに助けられました。年1回因島の企業の代表者に声を掛け「粋士(すいし)の会」という花見の会を開催しています。企業の代表者の方々に懇親を深めていただくことが、因島の活性化に繋がると思っています。

今後の目標とは?

 安定した優良な企業になりたいです。まず足元を固め、事業を拡大していきたいと思っています。今後事務所や寮も建てる予定です。事業は拡大しても社長から1番下の社員まで心の会話ができるような家族的な雰囲気の会社にしたいです。そして私自身が頼られる人間になりたいですね。

最後にお友達を紹介して頂けますか?

㈲河上電業の河上光男さんを紹介します。尾道せとうちライオンズクラブで一緒にがんばっている仲間で、クラブの若い人の中でもリーダー的存在でやる気のある、しっかりとした考え方を持った人です。

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会員インタビュー   所報INNOSHIMA