因島商工会議所 : 会員紹介 : 青木酒店

　お酒等の小売販売、配達をしています。スーパーのようにたくさんの種類を揃えることは難しいですし値段では対抗できませんが、「何日の何時に冷えたビールをお願いします」などと注文いただければお届けします。

　お仕事を通していろんな人と出会えることです。寒い時暑い時は大変ですが、御中元や御歳暮を配達したお客さんからの「ありがとう」の一声がうれしいですね。配達に行ったところが知り合いのお家だったり、配達先で知り合った方とまた別の場所で会った時につながりができるのが楽しいです。

　高校を卒業して、一度は外へ出て苦労してみなさいという親のすすめで、大阪の呉服屋で4年間働きました。辛い事もありましたが「若い時の苦労はお金を出してでもしなさい」というように、人との接し方や礼儀作法など勉強になり、今では両親に感謝しています。もともと中庄の出身で、こちらに嫁いできて最初はビールの担ぎ方もわからなくてコツをつかむまでは思わぬところにアザができていたりしました。肉体労働はしたことがなかったので慣れるまでは大変でしたね。

　布いじりと、土いじりで陶芸のまねごとをしています。普段はうるさいくらいおしゃべりですが陶芸の時は無口になります。倉本聰の富良野塾公演を4回やりました。何百万もお金がかかるので公演が終わるまでドキドキしています。パンを焼いたりしてみんなに届けたり、早い話おせっかいなんですが、私が食べておいしかったり見て楽しかったものをみんなに勧めて共有したいんですよ。長い間水軍まつりの跳楽舞部会にかかわっていますが、合併してなくなるとか噂はありますけど、島の中の職種も年齢も違う人が集まってみんなでつくる祭りなので、何があっても続けていきたいと思います。

　何をするにしても人口を増やさないとどうにもならない。法務局がなくなり、安定所がなくなり、唯一今年の7月1日から総合支所でパスポートの申請ができるようになったことはよかったのですが、財政のことになると我々にはわからないし合併してよかったと実感することはあんまりないですね。日立会館の中で20年勤めていたので取壊しになったときはショックでした。今後サティが撤退すると車がないお年寄りは困るので、会議所が何か誘致したりして因島を元気にしてもらいたいです。

　人に教えられてよさがわかる！映画館も美術館もないし、何もないところですが「絵はがきのようなところに住んでるんだね」とある人に言われて気付かされました。四季を感じさせてくれる自然、人の温かさ、これより大きすぎても小さすぎても困る田舎の程よい隣との距離、モノよりお金じゃ買えない何かが因島にあると最近しみじみとわかってきました。因島でしかできない何かを見つけてほしいし、年配の方のいろんな知恵が活かされる島になってほしいです。

　仕事でもプライベートでもお世話になっている㈲ITMツーリストサービス代表取締役の松浦政浩さんを紹介します。

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