会頭のご挨拶


基本方針

因島商工会議所
会頭 村上祐司

 

 我々は、ロシアのウクライナ侵略という極めて深刻な事態に直面しています。今回の事態を受け、原油価格は一層の上昇局面にあり、幅広い物価高騰に備えなければなりません。まさに、エネルギー安全保障や食料安全保障、防衛安全保障の危機といった状況となっています。

 政府も原油価格・物価上昇の影響を受けている中小企業の資金繰りや経営支援のため、全国の商工会議所等支援機関に特別相談窓口を設置しました。

 新型コロナウィルスの全国的な感染状況については、改善傾向が見られるものの、地域によっては感染の高止まりや重症者の増加、さらには既存のオミクロン株がBA.2に置き換わることなどにより、再度感染状況が悪化する可能性も懸念されます。

 さて、このような不透明な状況が続く中、昨年度は長引くコロナ禍に伴い、各種給付金の申請支援及びテイクアウト・応援商品券等による売上確保支援やデジタル化等による経営革新への相談並びに補助金申請支援等を重点的に行なってまいりました。

 特にコロナ禍で売上激減の観光・小売業等の皆様には、初めての取り組みとして首都圏の事業者と連携して販路拡大の実証実験を行いました。鮮度第一の特産品を24時間以内に首都圏まで届ける仕組みにより、関東地区イオングループのマックスバリュとトライアル販売を行いました。今年度は継続取引に繋がる供給体制と商品のブラッシュアップに取り組みます。

 基幹産業の造船・舶用産業では、海運業界の好転で新造船の受注を2年分確保しており、明るい兆しが出てまいりましたが、人手不足と鋼材等の高騰が懸念されます。引き続き行政と連携して人材確保支援に努めてまいります。

 観光面では、昨年12月26日に土生商店街と連携して、しまなみ海道初のグラベルロードコース(未舗装路等を自転車で走行)を開設しました。「山、海、橋、船、商店街、自転車神社、村上海賊」と魅力満載の「グラベルの聖地®️」を目指し、体験型商品の開発と組み合わせて、今後とも継続して観光資源の磨き上げと海外インバウンドを含めた誘客活動を推進し、経済効果を上げることに集中いたします。

 また、今年3月20日開通の岩城橋と10月の国際サイクリング大会では、初めて因島大橋の車道を通り、土生町を経由して上島町島嶼部に繋がるコースのルート化により、その魅力が広く認知されグラベルの聖地との相乗効果で、因島南部へのサイクリストの流れが加速する年と期待されます。

 最近では、体験型の修学旅行が流行っており、3月は京都からはっさく大福手づくり体験が行われ、6月には東京から名門進学校の開成高校が小早体験で因島を訪れる予定です。今後とも修学旅行誘致の受け入れ体制強化と情報発信を行なってまいります。

 産業界の構造が大きく変わろうとしているのが、2050年のカーボンニュートラルの達成目標です。高いハードルですが、皆で乗り越えていく必要があると思います。当面は2030年までの8年が大切な時期になります。ここが分岐点になりますので、DX化の推進、仕事の効率化、新産業づくりなど未来に向かって改革と挑戦を繰り返していく必要があります。

 先の見通しにくい時代ですが、会議所といたしましても、国、県、市と連絡を密にしながら、情報提供や新規事業の支援等、会員事業所に寄り添い、どういったサポートが出来るか検討してまいりたいと思います。皆様と一緒になって汗を流しながら、元気な街づくりに正面から立ち向かって行きましよう。

  キーワードは、『改革と挑戦』です。


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